そろそろ梅しごと。ジップロックでつくる梅干しと、おまけの紅しょうが
みなさん、こんにちは!川津由紀子です。
前回に続いて、今回も簡単な梅しごとのレシピを紹介させていただきますので、前回の梅サワー・梅酒・赤しそジュースと合わせてぜひチャレンジしてみてくださいね。
前回のコラムはこちらから→「そろそろ梅しごと。梅サワー・梅酒・赤しそジュースのつくり方」
さて、今回はシーズンになる前に梅干しのことを。
梅干しって特別な道具がなくても作れるんです。
そう、キッチンではおなじみのジッパー付きビニール袋(ここでは判りやすくジップロック、と呼びます)で作れるって知ってましたか?
実は私は梅干し一年生。去年が初めての手づくり梅干しデビューでした。
私、本当は立派な壺とか買いたかったんです!
なんでも形から入るタイプ。
でもせっかくならじっくり長く使える物が欲しくて
しばらく探しているうちに去年は梅の時期になってしまって、、、
季節の恵みですから、もうちょっと待ってて!と思ってもそれは無理な相談。
梅干しの情報を集めているうちにジップロックで作る方法に出会い、
初めての年はまずは簡単に作れる方法でお試しして、続くようならいいものを購入しよう!と進路変更をしたんですが、
これがどうしてなかなか、気軽に取り掛かれることの心地よさ!
そして扱いも簡単だったので、結果大成功だったのです!
手順はポイントさえ押さえれば子供さんと一緒にできます。
実際我が家は去年ほとんど子供たちの仕事でした。
今年は梅干しデビューしてみませんか?
ジップロックでできる自家製梅干しのつくり方
初心者でも失敗が少ないという、塩分18%の梅干しのつくり方をご紹介します。
【材料】
梅(黄色く熟したもの)…1キロ
粗塩…180g
ホワイトリカー…50cc
※梅干しには青梅ではなく、黄色く熟した黄熟の梅を使います。
*梅漬け
1.まずは綺麗に洗って水分をしっかり拭き取り、梅のなり口を楊枝などで取ります。
(なり口はヘタのようなものです)
水分がカビの原因になるので、ここでしっかりと綺麗にしましょう!
2.ボウルに梅をいれてホワイトリカーを絡めたら、粗塩180gをまぶします。
梅を重ならないようにチャック付き袋に並べるように入れて、
のこっている塩も全部入れたら空気を抜いて袋の口を閉じます。
これで最初の作業はおしまい!簡単でしょう?
あとは朝晩1回づつ袋の上下をひっくり返して梅が常に濡れているようにします。
たくさん水分が出てきたらそれが梅酢。
こちらを後日、赤紫蘇と混ぜていきます。
*赤紫蘇漬け
赤紫蘇…100g
粗塩…20g
白梅酢(梅を塩漬けしたらできるもの)
1、赤紫蘇100gは茎の部分は取り除き、葉の部分をよく水洗いしておき、タオルなどで水分をよく拭いておきます。
2.1の葉っぱと塩の半分量(10g)をボウルに入れて塩もみをします。出てきた水分はよく絞ってその水は捨てます。
3.2の赤紫蘇と残りの10gの塩を合わせてまた軽く揉み、また出てきた水分を軽く絞って捨てます。
4.梅漬けをした時にできる梅酢を袋から取り出して3の赤紫蘇にまぶすと、赤紫蘇が鮮やかな赤色に発色します。
綺麗な色になった赤紫蘇と梅酢をポリ袋に戻しておきます。
これで赤紫蘇漬けも完成!!
あとは梅雨明けまでこのまま保存しておきまーす!!
*土用干し
7月後半、梅雨明けをしたら天気予報とにらめっこ!
晴天が3日くらい続きそうな日を選んで土用干しです!!
袋から梅を取り出して梅・紫蘇・梅酢と取り分けます。
梅は重ならないようにザルなど風を通すものに広げて干します!
一緒に紫蘇も干しちゃいましょう!
10時には干し始め、かんかん照りのお日様でじりじりと干されてもらいます~!
お昼の12時ごろには一度上下をひっくり返します。
梅酢も大きめの容器に入れて一緒に干しますよ~!
1日目は15時ごろには取り込みます。梅は梅酢に戻します。
2日目と3日目は朝同様に干して、昼に上下を返したら夜はそのまま外に出しておきます。
夜露にあたると梅が柔らかくなるんですって!
3日目の夕方、梅を指でつまんで、皮だけつまめるくらいに柔らかくなっていたらあとひと晩で完成!
もうひと晩夜露に当てて、翌朝、保存したい器に取り込みます。
3日目にまだ固いかな?と思ったらもう一日余分に干してください。
赤紫蘇はパリっと乾いたら、ほぐしてゆかりふりかけにも♪
季節をまたぎ、出来上がりまでに時間がかかるので、とても手間が掛かるとも言えますが、それぞれの工程自体はとっても簡単!!
真夏でとっても暑くなってもその暑さのおかげで梅干しが美味しくなっている~!!と思うと、真夏日にもとっても嬉しくなった去年の夏でした。
昔ながらのしょっぱい梅干し、なかなかスーパーで出会わなくて、じゃあ自分で作ってみよう!と挑戦してみたのですが、やってみたら意外と簡単!
季節を味方につけて生活を楽しむ喜びが待っていました!!
今年は梅干し、自分で作ってみませんか?
自家製紅しょうがの作り方
そして梅干しの副産物、赤梅酢も嬉しいおまけ!!
それで作る、自家製紅しょうがも絶品です。
【材料】
・新生姜…500g
・粗塩…15g
・梅酢(浸かるくらい)
薄切りにしてから1時間くらい塩をまぶして水気を切り
半日ほど日陰で干して水分を飛ばした新生姜を入れたら
美味しい自家製紅しょうがが完成!!
新生姜のさわやかな辛みが後を引く美味しさです!!
長芋を短冊切りにして梅酢に漬けてもおいしい箸休めに。
梅酢を食卓に取り入れて、鬱陶しい梅雨の時期を楽しんでしまいましょう!