特別な日のお菓子 -雛祭り編-
前回は息子の誕生日編をご紹介させていただきました。
そして、もうすぐお雛様ということでもう一つ。
我が家は男子ばかりですが、毎年お雛様のお菓子を作るのが一大イベントです。
“おこしもの”、という名古屋周辺の特別のお雛菓子があります。
我が家にはそのおこしものの木型がたくさんあって
子供の頃から毎年作っていたので、
男子ばかりの我が家ですが、今でも必ず作っています。
実家を出てからは母が作るものをもらっていましたが、
何年か前についに私が型を引き継ぎました。
何年ものかわからないくらいの古い型ばかりです。
明治、とかそれくらいでしょうか。
大正生まれのおじいちゃんの前の代の人が
自分で彫ったものもあるとか。
一番新しい型でこののらくろと車!!
のらくろって、昭和初期くらいに流行ったんですよね?
それくらい古いものです。
肝心のおこしものは、米粉を熱湯でこねた後に
型に入れて形を作ります。そのあと型を板にうちつけてはがします。
(型から形をおこすのでおこしもの、という名前の一説があります)
できたものは蒸し器で艶がでるまで蒸して、最後に色粉で色をつけます。
あまり濃いとどぎつくなるので、うすーい色でほんのりと。
花籠やお雛様などがやはり華やかになりますね!!
お味はお彼岸団子のようなものです。
砂糖醤油をつけて食べるのが一般的です。
実は型が古くてヒビが入ってきているものもいくつかあるんです。
いつまで型が持つかわからないけれど
地元の伝統のお雛菓子。
これからも大事に作っていこうと思います。