記憶に残るいつもの味、思い出のごはん
みなさん はじめまして!
素敵なご縁がありましてこちらでコラムを書かせていただくことになりました。
川津 由紀子といいます。
名古屋で毎日賑やかに3人兄弟のママをしています。
我が家で人気の常備菜や保存食、手づくりのおやつなどを、これから6回に渡ってご紹介していきます。
一回目のテーマは「記憶に残る思い出のごはん」。
みなさんには、記憶に残る思い出のごはんはありますか?
私はというと、おばあちゃんちに泊まった時の朝ごはんかな。
普通の食パンをトーストして、こんがり焼けたところにバターとはちみつを塗った
ありふれた、はちみつトーストと冷たい牛乳。
それから、お母さんが季節になると作っていた、苺やりんごなどの季節の果物のジャム。
いとこのお父さんが作ってくれた、玉子だけのチャーハン。
お母さんが毎年作ってくれたお雛様のお菓子。
小学生になった頃からはいつも一緒に作ったな。
おばあちゃんの誕生日には毎年好物のぜんざいが出てきて、すいとんいれてたな。
思い出すのは、特別な高級品じゃなくて
いつもいつも、繰り返し食べてたあの味、だったりします。
むむ…っ!
うまーい!!
ちいさい頃によく食べたものって
からだの奥の方に味とか匂いとか染み込んでて、
あるときふっと思い出して懐かしくなる。
うちの子たちにも、そんな風に私の作ったおやつやごはんを思い出してほしいな
そんな思いを込めて季節の物やおやつを作っています。
我が家の台所はリビングと続きになっていて、ご飯の支度をしていると、遊んでいる子供たちのところに音や匂いが届きます。
匂いでその日の献立をだいたい当てています!
「今日は揚げ物してるからカツだよね~? キャベツを刻む音がしてたし!」
とか
ニラを切っていると、匂いがするので
「今日は餃子!!」
「酢飯の匂いがする~!やった~!お寿司だ~!」
とか。
ちょっとつまみ食いも嬉しいお楽しみ!
これこそしめしめ、と私が狙っているところ。
匂いと一緒にお母さんのご飯を記憶に閉じ込めて欲しい。
小豆をことこと煮る匂いが台所からしてきて、何作っているの~?って子供が寄ってくる。
そんなのが嬉しくて、小豆を炊くときはつい昔ながらのやり方で、時間をかけてゆっくりことこと、作っています。
作ったものの方が安心安全。
味つけも好みにできて断然美味しいし、そんな作る工程のあれこれを子供に見せたい気持ちがあるのです。
市販のお菓子ももちろん食べていますし、私もキライじゃなけれど。
いつもお母さんが作っていたものって、また食べたくなるし。
当たり前に作っていれば、将来自分が作ることも特別じゃなく、当たり前にできるようになる。
私も母がいろいろ作っていたものって、なんとなく工程を覚えていて、その季節になると作りたくなるんです。
できれば体に良いものを。
子供だからこそ、素材の味を十分楽しんだり色んな物を食べて、いろんな味を覚えて、できる範囲で質の良い物を食べて。
体で覚えていて欲しいな~。
それがきっと大人になってからの大切な財産になる。
うちは今のところ、順調に行っている、かな?
というのも子供たちは市販のお惣菜をあまり好みません。
「ママの作ったやつのが美味しい。いつものママのご飯が食べたい」
忙しくてとっても疲れていたある日、、買ってきた揚げ物をおかずに出したら泣かれたことがあります。
本当に涙をぽろり、と流して。
ご飯の用意が面倒と思うこともあるんですが、
この時の涙を思い出すと、簡単でもいいからママが作ったものを出してあげないとな、と自分を激励して用意をすることにしています。
手作りの美味しいご飯とそうでない物の違いをはっきりと区別できるようになっていて、またそうなる様に育てたのも私なのですから。
具も入っていない塩むすび、とかね。
そんなもののときだってあります。
凝ったものじゃなくても大丈夫。
お腹がすいた時にお母さんが作ってくれる、できたてほかほかのあったかいお握り。
すごく喜んでくれて。
そんな小さなことの大切さを子供に教えてもらっています。
みなさんの「おもいでごはん」はなんですか?