「中表(なかおもて)」と「外表(そとおもて)」の意味と使い方
よしっ、縫い物を始めてみよう!!
と思ったとき、まずは、道具を準備しますか?
それとも本を買いますか?
布を買いますか?
キットでしょうか。
必要なものをあれこれそろえて、
やっとやっと、始められるよ~!と、やる気満々になったのに、いきなりつまずきそうになったりしませんか。
それはきっと専門用語があまりに多いからかもしれません。
ソーイングにはたくさんの専門用語があります。
でもこれらを知っておくと、作れるレパートリーがどんどん増えるし、何よりも、作ることが楽しくなります。
こちらでは少しずつ、その専門用語について、詳しく紹介していきたいと思います。
全部はとてもとても無理なので、
「初心者さんがまず知っておきたい用語」たちを中心に。
今日は、ソーイングの本なら小物でも服でもどんなジャンルでも頻出する、
「中表(なかおもて)」と「外表(そとおもて)」についてお話しますね。
最初の最初の、基本の用語です。
中表(なかおもて)とは
2枚の布を合わせるときに、
それぞれの布のおもてとおもてを内側にして合わせることを、「中表(なかおもて)」と言います。
nunocotoキットでも、ほとんど出てきますね。型紙やレシピに、「布を重ねるときは中表にして…」というような記載があります。
このように中表で縫うと、表に返したときに縫い目が見えないのできれいです。
これが、「中表(なかおもて)」です。
外表(そとおもて)とは
2枚の布を合わせるときに、それぞれの布のおもてとおもてを外側にして合わせることを、「外表(そとおもて)」と言います。
これは、「中表(なかおもて)」の逆ですね。
外表は、中表に比べると、そんなに登場回数は多くありません。
ですが、小ワザを効かせたいときなど、知っておくと便利です。
実際に中表と外表を使ってみよう!
では、実践編です。
中表で重ねて中表で縫う、スタイ
スタイキットでは、まず2枚の布を重ねて型紙を写します。
そしてそのまま裁断して縫う、まで、ず~っと中表!
最後になって返し口からひっくり返して、やっとプリント柄に再会できます(笑)
本体同士だって中表で重ねちゃう、のチューリップハット
ときどき作り方に関するお問い合わせをいただく、チューリップハットのキット。
ここに、盛大に「中表に重ねる」の工程が出てきます。
どん、と本体ごとを中表に重ねるのですから…!
写真で見るとわかりやすいですよ~
作り方レシピブック内の、【6枚つなぎ合わせたら、表本体と裏本体を中表に重ねる】というところを写真で見るとこれ▼
はいっ。重ねました。よく見てみましょう。
下にある裏本体は、ぬいしろが見えません。つまり、おもてが見えています。
上にかぶせた表本体は、ぬいしろが見えます。そう、うらが見えています。
ですので、【表本体と裏本体のおもてとおもてを内側で合わせる=中表に重ねる】というわけです。
強度を上げてくれる、外表&中表のダブル縫い
外表は、単体で使うよりも、外表で縫ってから折り返して再度、中表で縫ったりすることが多いです。
布のおもて面(猫さんプリント)が見えていますよね。
このまま外表で縫ってから、さらにひっくり返して中表で縫います。
これだと強度も上がるし、布端の処理がいりません。
こちら、いちにのさん、で作れるシンプルなクッションカバーの作り方で、このやり方を取り入れています。
先日ご紹介した、かんたんなのにしっかり丈夫!たためるエコバッグの作り方でも。
中表と外表を使い分けて、一歩レベルアップ!
中表と外表の違い、なんとなくわかっていただけましたか。
でもまずは読み方だけでもおぼえてくださったらそれだけでばっちりです。(がいひょう、ではなく「そとおもて」ですよ~)
この区別がつくようになると、ソーイング本やソーイングサイトを眺めているだけで、
なんだか色々作れそうな気がしてきちゃいます!!
このぐっと自信が付く感じ、この気持ち、とっても大事☆
しっかり覚えておいてくださいね。
次回は、型紙の使い方を紹介します。「わ」って何でしょう~。
お楽しみに☆