ちょっとで差がつく、返し口の縫い方のコツ
”ぐるりと周囲を縫い合わせ、返し口からひっくり返して最後に縫い綴じて完成!” スタイや小物作りなどで、何気なく記載されている返し口の処理ですが、実は仕上がりをを左右する大切な工程です。ここはちょっとした手間をプラスするだけで、きれいな形になるんです。今回はそのポイントをご紹介します。
返し口をする箇所を見定めるポイントは?
まずは、どこで返し口をするか、ですね。やりやすさを重視して、返し口はなるべく直線の場所を選びます。たとえば、nunocotoのとりさんにぎにぎキットなら尾っぽの先とか・・・
表地裏地の2枚仕立てのバッグなら、直線ばかりなので割と簡単です。どこでも大丈夫です。
ただ、ひっくり返すものすべてに直線の部分があるわけではないですよね。
急に難易度がアップする、カーブ部分の返し口。これだと縫い綴じてみたら仕上がった形が思っていた感じと違う。。。という悲しい事態になりがちです。カーブのはずなのに直線になってしまったなんてこと、よくあるんです。これだとちょっとがっかりですよね。
そんなことにならないようにこれから紹介するポイントをお試しください!
カーブ部分の返し口をきれいに仕上げるコツ
さて、それでは見ていきますしょう。ここでは、カーブばかりで構成される、nunocotoのチューリップハットキットをサンプルとします。
まずは返し口以外をミシンまたは手縫いで縫います。
この時、返し口にも出来上がり線↓をつけておくとより良いでしょう。
その出来上がり線に沿って、粗いミシン目または手縫いでざくざくと縫います。(仮縫いをします)
縫ったらアイロンでぬいしろを丁寧に割ります。返し口のぬいしろは、写真のように両側へ倒しておきましょう。縫い目にあわせてしっかりと。
ぬいしろがきれいにたおれたら返し口の仮縫いをほどきます。
返し口からくるりとひっくり返すと、返し口のぬいしろが出来上がり線で内側に折り込まれています。
ポイントは、すでに出来上がり線にあわせてぬいしろが折れているというところなんです!
え、たったそれだけ?折り目つけるだけ?と思うかもしれませんが、この小さなステップで、仕上がりがぐっときれいになりますよ。これをなんとなくカーブに合わせてフリーハンドで折り目を付けようと思っても、これがなかなか、できないものなのです。。
仮縫い&アイロンがけで、丁寧に、話しかける気持ちで折り目をつけてあげましょう。時間にしてもこの工程は2,3分程度です。
あとは手縫いでまつってあげたり、もしくはステッチをかけてあげれば見事完成です!
チューリップハットのプリムのカーブも、ラインがきれいに出ました。
この方法を使えば、スタイのカーブだって、にぎにぎの動物たちのまあるいおしりだって綺麗に出来るんです。
ちょっとアップに。返し口がどこだかわからないくらいきれいに仕上がりますよ。
ぜひお試しくださいね♪