ぬいしろの始末(見えるとこ・折り伏せ縫い&袋縫い編)
こんにちは。5回連続でお送りしている、ぬいしろ特集。最終回は「見えるとこ・袋縫い&折り伏せ縫い編」をお送りします。
前回のジグザグミシンは、ミシンをお持ちの方のみを対象としていましたが、今回の「折り伏せ縫い&袋縫い」は手縫いの方でもきれいに仕上げられますので、ぜひ読んでみてくださいね。
<目次>
折り伏せ縫い(手縫い)の手順
中表で縫えるスタイなどとちがって、洋服になると、どうしてもぬいしろが見えることが多くなりますね。
そんなとき、手縫いの方は、この折り伏せ縫いで始末するのがおすすめです。見た目もさることながら、とても丈夫に仕上がるので、子ども服やブラウスの脇縫いなどにも向いています。
A、2枚の布を中表にしてぬいしろ1cmで縫い合わせたら、一枚(上側)のみを、ぬいしろ5mmでカットする
B、下側の布で上側の布を折りこむようにアイロンをかける
C、折ったまま布を広げて、布端が見えないようにぬいしろを倒す
D、端から1mmのところにステッチをかける
E、表に返したら折り伏せ縫いの完成!
ちょっとぐらい曲がっても、いい味に見えてしまう(?)のが手縫いのいいところ♪
折り伏せ縫い(ミシン)の手順
ミシンの場合も同じです。折り伏せ縫いは縫い目が肌にあたらないので、シャツの脇やベビー服を作るのにぴったりなんです!
A、2枚の布を中表にしてぬいしろ1cmで直線縫いをしたら、一枚(上側)のみを、ぬいしろ5mmでカットする
B、下側の布で上側の布を折りこむようにアイロンをかける
C、折ったまま布を広げて、布端が見えないようにぬいしろを倒す
D、端から1mmのところにステッチをかける
E、表に返したら折り伏せ縫いの完成!
折り伏せ縫いのダブルステッチでさらに強度が増します
デニムなどのパンツのサイドに見られるのが、折り伏せ縫いの状態にさらにダメ押しの直線縫いを加えたダブルステッチタイプの始末です。
▼このような縫い目です。きっと普段からよく目にしていると思います!
袋縫い(ミシン)の手順
折り伏せ縫いだけでも充分ですが、似ている始末の仕方「袋縫い」も合わせてご紹介します。
布の裁ち端を袋状にくるむ始末で、薄手のローンやダブルガーゼなどの、ほつれやすい素材に向いていますよ。
さっそく見てみましょう。
A、2枚の布を外表にしてぬいしろ1cmで直線縫いをしたら、そのまま広げる
※このとき、ぬいしろを5mmほどにカットすると、よりきれいに仕上がります
B、縫い目に沿って中表でパタンと折る。アイロンでしっかり折り目を付ける。
C、折ったまま、ぬいしろ5mm~1cmぐらいで直線で縫う
D、そのまま広げる(裏からの完成図)
E、袋縫いの完成!(表からの完成図)
いかがですか?
どちらの始末も似ていますが、共通するのは、片方のぬいしろを、もう片方のぬいしろでくるむということ。布端を見せずに、くるんで見えなくしてしまうということです。
お子さまのパジャマや以前ご紹介した子ども甚平なども、ほつれやすいダブルガーゼで作るなら、ぜひこの袋縫いか折り伏せ縫いをお試しください。
ふわふわのダブルガーゼで作る甚平は、とっても心地よさそうです‥♪
>>>手ぬぐい3枚で完成!子ども甚平の作り方
さて、5回に渡ってお送りしてきた【ぬいしろの始末特集】は、これでいったん最後となります。
奥深いぬいしろの世界。ぬいしろの魅力。少しはお伝えできているといいなあと思います。まだこれがあった!などと思い出すことがあれば、その6、その7‥‥と続いていくかもしれません。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
【特集】ぬいしろの始末
その1:ぬいしろの始末(見えないとこ・凸編)
その2:ぬいしろの始末(見えないとこ・凹編)
その3:ぬいしろの始末(見えないとこ・カーブ編)
その4:ぬいしろの始末(見えるとこ・ジグザグミシン編)
その5:ぬいしろの始末(見えるとこ・折り伏せ縫い&袋縫い編)