春を告げるメープルシロップ

こんにちは。
3月に入って、気温がぐんと上がり、雪もあっという間にとけました。
カナダで春の到来を、2歳の長男ともうすぐ8か月になる双子と待ち望んでいる、ホーキンス佳世です。

それにしても、2月は本当に寒かった!
2週間くらい、最高気温がマイナス20度以下でした。
二重窓の外側の窓の結露が凍ってこんな氷の模様ができるほど。

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寒い日は家にこもるしかないので、今年はオーブンでお菓子をたくさん焼きました。
計量が苦手でお菓子作りなんて今までしたことのなかった私が、
子どもが喜ぶ顔が見たくて、そして自分も食べたくて、お菓子が焼けるようになったのは、
日本から持ってきたこの本のおかげです。

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この本にのっているレシピは、卵、乳製品、砂糖を使わないで作れるものばかり。
砂糖のかわりに、メープルシュガーを使うと書いてありますが、メープルシュガーは高価なので、私はメープルシロップで代用しています。
メープルシロップはカナダの特産品なので、スーパーでもお土産屋さんでも、どこでも手に入ります。
パンケーキにかけるなら、はちみつよりも断然メープルシロップ派!の私。
ふんわり香って、甘さがかるいような、でもしっかり甘ったるいような、不思議な魅惑の味。
我が家では料理にも、砂糖やみりんのかわりとして重宝しています。

そんなメープルシロップ大好きなホーキンス家。(双子はまだ食べられないけれど)
新聞で、近くにメープルシロップ農園があることを知って、
ようやく寒さがやわらいだ日曜日に、家族みんなで行ってきました。

カエデの樹液から作られるメープルシロップの収穫は、春を告げる風物詩。
(カナダの国旗の、あの赤い真ん中の葉っぱ、あれがカエデの葉です。)
寒い冬を乗り越え、木の中で凍っていた樹液が、暖かい日中に溶けて出てくるところを収穫します。
日中があたたかく、夜が寒い日が続くと、たくさんの収穫があるそうです。

農園に着くと、まずは馬の引く荷車に乗って、カエデの林を散策しました。

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馬が大好きな長男は、一番前の特等席を陣取って、馬を真剣に眺めて。
毛布にくるまれた双子は、馬車に揺られて気持ちよくなってうとうと。
青空の下、カエデ林の中を、ゆっくりとすすみます。

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カエデ林のことを、こちらではsugar bush(お砂糖の林)というんですよ。
なんだか絵本の世界みたいな、すてきなことば。
カエデの木はどこにでも生えていて、カナダ人の夫は、子どものころ、木に穴をあけて、その下にバケツを置いて、溜まった樹液を飲んでいたそうです。

農園では、木に穴をあけ、そこに樹液がとおるチューブをとりつけて収穫するそうです。

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(木から出ている青いチューブの中を、樹液がとおります)
林の中にはりめぐらされているチューブは一か所にまとめられて、樹液はタンクの中に落ちてたまっていく仕組みです。

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すごい!

樹液はもともとこんなふうに無色透明で、75パーセントは水分だそうです。

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それを機械で煮詰めて煮詰めて、あの琥珀色のきれいなメープルシロップになります。

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(メープルシロップを1瓶作るのに、4瓶の樹液が必要。)
自然の恵みなので、作るたびに、味や色が微妙に異なるそうですよ。

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このメープルシロップ農家は、100年ほど前から代々続いていて、家族みんなで林を大切に守り、メープルシロップ作りを愛している様子が伝わってきました。

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農場にはパンケーキハウスもありました。
もちろん、ここで収穫されたメープルシロップをたっぷりかけて、いただきまーす!

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ふわふわのパンケーキには、やっぱりメープルシロップ!
メープルティというのも、初めて飲んでみました。
メープルシロップがほんのり香って、幸せな気分に満たされる紅茶でした。
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メープルシロップを凝縮させた、こんなかわいいキャンディも。
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もしカナダに行く機会があったら、
またはカナダに行くお友達がいたら、
ぜひ、おみやげはメープルシロップ!って頼んじゃってくださいね。


さて、今回でこの連載もおしまいになります。
始めた頃は、生まれたての双子の夜の授乳の合間にこそこそ書きながら、
連載が終わるころには夜通し寝てくれるようになるんだろうな、と思ってましたが…
いまだにまだ起こされてます。
でもひとりはもうすぐはいはいしそうな様子を見せるし、
もうひとりはやっと腹這いで泣かなくなったし、
長男はどんどんおしゃべりになってるし、
子どもの半年って、とっても大きい!
何よりも、3人とも大の仲良しになってきたのが、見てて笑っちゃうほど、うれしいなと毎日感じています。
私も、お菓子を焼く余裕ができるほどに、3人の子育てに慣れてきたのかな。
おかあさんの半年も、とっても大きい。

読んでくださって、ありがとうございました。
日本で、子育てに、仕事に、いろんなことにがんばっているみなさんが、
ちょっと一瞬、カナダに住んでるような、旅に出たような気分になって、楽しんでいただけたら幸いです。

さて、明日は何のお菓子を焼こうかな。


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「カナダで暮らす。子どもと暮らす。」の一覧

カナダとマレーシア、離乳食それぞれ。
ホーキンス佳世

東京生まれ鹿児島育ち。日本でのインターナショナルスクール講師、オーストラリア・マレーシアの中学・高校で日本語教師として勤務したのちにカナダ人の夫と結婚。現在は3人の男の子のお母さん。カナダのオンタリオ州、トロント郊外に暮らす。 大自然の中でゆったりとした子育てを楽しんでいる。

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