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その1:ウェブでオーダー&採寸編
きっかけはオンラインで買った一着のスプリングコート。
素敵な雰囲気で、きれいなモデルさんで、かっこ良くスタイリングした写真にすっかり魅了されて、気づいたらポチっと。
でも冷静に考えれば、欲しい色はモデル着用写真も無くて、
サイズも「産後に着る用だから大きめかな」と、ざっくり選んでしまいました。
気付いたときには、はい、遅し。
届いた商品(コート)を見て、
「…あれ。なんかちょっと違う。いや、だいぶイメージと違う・・・」
それでも気持ちを奮い立たせて着てみると、
どー見てもガボガボな大き過ぎサイズに、顔色にどうも合わない色味。
ポチっとしたときの気持ちとの落差の激しいこと。。。
ほんとはリアルな店舗をいくつも回って試着を重ねて、ぴったりのものに巡り合えればそれが一番なのですが、それって果てしなく時間が掛かりますよね。
時間がない身には、ウェブ上で買えるってやっぱりありがたいのです。
でも失敗したくない。もう失敗したくない。好きな布でちゃんとサイズが合ったものが欲しい~!!
それならどうしたらいいでしょう。
そんな私たち(たちって言いました。すみません)にぴったりなサービスがありましたよ!
それが「プチオーダーメイド」です。
完全にオーダーメイドとなると、完璧な自分サイズになる分、
すべての箇所の寸法を測らなきゃいけないし、お値段もそれなりに張るしでちょっと敷居が高い気がします。
だけど、ここでの「プチオーダーメイド」というのは、基本となるサイズがあって、
それに+α的に、たとえば“身頃をちょっと細目に”とか、“袖を長めに”とか
自分の身体に合うように調整してもらうことが可能。
だからメールでのやり取りで事足りるんです。
それに、何と言っても布を自分で指定(持ち込み)できる!!
好きな布で作った自分だけの服が手に入るということです。
まさに世界に一着のオリジナル!
オーダーしたのは、先日インタビューでお世話になった「m+(エムプラス」さん。
以前からこんな感じ↓でFacebookで製作途中のオーダー品がアップされるのを見ていて、
素敵だなーと思っていたのです!!
まずは通常通りオーダーしてみました。
m+さんのブログや、本サイトの[Contact]からメッセージが送れます。
オーダーしたいアイテム(「ローブコート」と決めていました!←コートに未練あり。)をメールすると、布の持ち込みがある場合とない場合のお値段が送られてきます。
ここはぜひ、nunocoto fabricで作ってみたい!と思っていたので、
「裏地のみ持ち込みあり」
ということでお願いしました。
さらに、表地をどの布にするか(m+さんから数種類提示があります)、サイズについてやデザインについて要望などは、このタイミングでお知らせします。
ここからはちょっとイレギュラーですが…。ちょうど取材のタイミングと合ったので、ざっくりと採寸していただけることになりました!
どの布にするかもその場で決めましょう、ということに。
▼ここから採寸です。
まずはメインとなる表地をどうするか、ご相談。
基本的にはm+のカナザワマイさん(以下、カナザワさん)も、いつも布をストックしているわけではなく、オーダーが入ってから、布屋さんに発注されています。
でも、布のサンプルはたくさん持っていらっしゃいますよ。
リネン、というだけでも、そしてブルー一色にしてもほんとに色々な手触りがあって、、、
ここでわたし、悩み過ぎました。企画とはいえ自腹なので(笑)毎日着たくなるぐらいのにしよう!! と真剣に悩み過ぎました。(カナザワさん、ごめんなさい)
「通常のオーダーだと、色だけ伺って、あとはだいたいお任せくださることが多いですね」とカナザワさん。
たしかにたくさんあるよ、と見せられると悩んでしまって先に進まないので、カナザワさんを信頼してお任せ!としてしまうのが賢明かもしれません。
…まだ悩んでます。
「いつも黒か白かグレーばかり着てるので、明るい色がいいのかなと思うんですけど、やっぱりネイビーとかそういうのが好きなんです」
「コートは分量が多いから、色で雰囲気が全然ちがうものになりますよね~。でも表地が濃い色でも裏地が明るい色なら、チラっと袖をまくったときコントラストが効いてかわいいですよ」
「あっ、このリネン、厚みがあってふんわりしてますね」
「ここのメーカーさんのリネンは、風合いがあって素敵ですよ。これに裏地が付けば結構あたたかいと思います。逆にこっちのメーカーさんのリネンは、すごくさらりとしているから夏場でも着れそう」
なるほどふむふむ…。
普段のワードローブと合うかどうかを考えて、何より生地自体が好きかどうか、などなど、迷うこと10分。
表地は生成りに決定!!(やっと・・・)
お次は裏地です。
nunocoto fabricから、生地の質感違いで数種類持参してみました。
「裏地というと、薄手でツルツルした生地が最適と言われてますが、私はけっこう何でも合わせられると思っています。このコットンリネン(yurayura)も、この薄さなら十分裏地に使えますよ。透明感がある生地だからナチュラルな感じになりそう」
「ほら、織の目がとても細かいので、(裏地にしたときも)すべりが良いと思いますよ」
「あー、ほんとですね」
「よし、決めました。これにします」
「うん、いいと思いますよ。これなら脱いだ時もかわいいですね」
てんてん模様が可愛いdottriangleのレッドにしました。シンプルな生成りの、良いアクセントになってくれそうです!
それぞれの生地について、生成りの表地と合わせたときの仕上がりイメージを説明してくださったのがとても嬉しかったです。
通常のオーダーのときは、お客様とはメールだけのやり取りながらも、できる限り希望のイメージを聞いてその上でアドバイスをしているというカナザワさん。
こちらのコートに関しても、フリーサイズで作っているものですが、丈や身頃などの部分的な調節は考慮してくれるそう。
「じゃあオーダー表を作りますね。これをもとに生地を発注します。大体2か月でお届けできると思いますよ」
「あの~、当たり前ですけど着ちゃうと裏地が見えないので、袖をくるっとまくっていたいんです。あと身頃がぶかぶかしないかちょっと心配です…(←ぶかぶか恐怖症)」
「なるほど。じゃあ、これ、わたし用に作ったサンプルがあるので、ちょっと着てみます? 同じパターンになるので」
というわけで試着させていただきました!!
(ロボットみたいな立ち姿になっておりますが、そこは気にしないでくださいね)
結果、身頃もちょうど良い感じだったので、調節は無しでOKということに。袖は5cm長めに仕立てていただけることになりました。
というわけでやっとオーダー完了。
ここまでくればもうあとはウキウキしながら待つだけです。
おめこぼしで恐縮ですが、出来上がるまであともう少し、お付き合いください…!!
(「その2:仕上がる過程がチラ見えする楽しさ編」へ続く)
nunocotoスタッフ小宮
その1:オーダー&採寸編
その2:仕上がる過程がチラ見えする楽しさ編
その3:自宅に届きました&オーダーしてみてよかったこと編