直線裁ちでつくる大人のギャザースカート(作り方)

夏に着る衣類に、一番求めたいものは涼しさです。今回は、とっても涼しくて、そして大人の可愛さを持つ、直線裁ちのギャザースカートの作り方を紹介します。

直線裁ちって?

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直線裁ちとは、その名の通り、直線で布を裁つことです。寸法さえ分かれば、面倒な型紙がいらないので、お裁縫が苦手な方でも簡単に作れるのが何といっても嬉しいですよね。
(連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の花山さんも熱く語っていました!)

nunocoto DIY部で紹介しているアイテムはほとんどが直線裁ちでできるものばかりですが、今回は特に!簡単&シンプルです。
シンプルですが、お裁縫の基礎となる縫い方やコツが詰まっているので、ハンドメイドに対して「難しそう」「めんどくさい」「ダサい」というイメージがある方にこそ、こちらのスカートを始めに作ってみることをおすすめします!
布によって仕上がりイメージが全然ちがうものになるし、好きな布が洋服になるのって、本当に楽しいものです♪

直線裁ち 大人のギャザースカートの材料

  • ・布:布幅110cm×170cm
  • ・ゴム:約140cm(1cm幅)

【作業時間】40分

今回は、ふんわりと優しいダブルガーゼ「tree(イエロー)」を使いました。
nunocotoオリジナルのダブルガーゼは、その肌触りの良さでスタッフ一押しの生地なんです。
特にこのtreeのイエローは、透き通るような明るさが大人の可愛さを引き立たせてくれそうですね♪

直線裁ち 大人のギャザースカートの作り方

1.布を直線でカットする

仕上がり丈70cmで作りますので、タテ81cm×ヨコ110cmの布を2枚にカットします。ぬいしろ込みのカット寸法です。ゴムも半分にカットして2本にします。

布を裁つとき、布のタテ目とヨコ目に注意してくださいね。スカートのように落ち感が重要なアイテムは、布の耳がサイドにくるようにタテで使います。

2.ウエストと裾にアイロンをかける


いきなり中表で脇を塗ってしまっても良いのですが、より丁寧に作るなら、まず初めにウエストと裾を仕上がり線でアイロンをかけておくとよいですよ。
ウエストも裾も1cm→4.5cmの三つ折りです。
本来なら最後の仕上げとなるこの三つ折りの行程は、脇を縫ってからだと布が丸くつながっているので、まっすぐ平らに置くことができません。
ですので、脇を縫う前の平らな状態で先に折り目を付けてしまえば、最後がラクチンだし、仕上がりが一段と美しくなります。

3.布を中表に合わせて縫う

下記の図のように、両端を縫います。ぬいしろは1cmです。それぞれの布端はジグザグミシンかロックミシンで処理します。
片側のみ、ゴム通し口としてウエスト部分を3cm縫わずに開けておきましょう。
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このとき、[1]で付けたウエストと裾の折り目は伸ばしてから縫い合わせますよ。

片側のみ、ゴム通し口を開けておくのを忘れずに。

ゴム通し口の処理はこんな風に

ゴム通し口の縫い止まりの下に切り込みを入れてぬいしろを開いたら、まわりを四角く縫って補強しましょう。

4.ウエスト部分と裾を縫う

次にウエストと裾を縫いますが、先ほど折り目を付けたので簡単に三つ折りになりますよね。
もう一度しっかりとアイロンをかけたら、ダダッと縫いましょう。
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裾の幅は、お好みで良いのですが、ここでの4.5cmってたぶんちょっと太めです。
スカートはすそ幅を太めにとると、適度に重みがついて布が自然に落ちるので、ふわふわと広がりすぎず、履いたときのシルエットがきれいになるんです!
それに、上下同じって、分かりやすいですよね。ウエストも裾も1cm→4.5cmの三つ折りで同じです。

ここがポイント!

ウエストと裾の三つ折りを縫う時は、ぬいしろ1~2mmぐらいの、できるだけきわを縫うときれいです。きわをまっすぐに縫うのはがんばりどころ!
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5.ウエストにステッチを2本入れる


さて、ウエスト部分はゴムを2本入れるので、ゴム通しの道を作るために間にステッチをさらに2本加えます。
3本の縫い線が等間隔に、1.5cm間隔になっていればOKです。
※使用する布の厚み・硬さによっては、ゴムを通す際にキツくて通しにくい場合があります。使用するゴムが余裕を持って通せるように、少し余裕を持ってゴム通し口の幅を調節してください。

こんな風に、下2箇所にゴムが通るようにしっかりと口が開いています。

実際に作ってみるとこんな感じに。
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一番上の道にはゴムを通しません。
この余分とも思える1本、この1cm幅の道がゴムより上にあることで、肌あたりが優しく、ゴムを入れても形がきれいに出ます。
くしゅくしゅとなってギャザー感が出るので、このウエスト処理はお気に入りなのです^^

6.ゴムを通して完成!

ゴムを通すときは、先日ご紹介したゴム通しのコツをぜひ参考になさってくださいね。

さあ、直線縫いだけでできました!ミシンがあればあっという間に仕上がりますよ。

直線裁ち 大人のギャザースカートを履いてみる

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着丈:70cm モデル身長:154cm
ウエストギャザー部分もきれいに仕上がりました。ゴムを2本使うと、伸び縮みがやわらかくなるんです。トップスをインしたすっきりとした着こなしも大人の可愛さです。

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足さばきもばっちり♪ とっても涼しい着心地のスカートです。もう少し丈を伸ばしてマキシスカートにしてみても素敵ですね。

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布と戯れてみました。全身で夏!って言ってます。明るいイエローはやっぱり華やかですね~♪

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ずっと触っていたくなるふわふわのダブルガーゼなので、ここはぜひ一度、素足で履いてみてくださいね。
今日は何にもしないでのんびりリラックスするぞ~♪ という日にぴったりです。
大人になってからのダブルガーゼ、すごくいいですよ。

直線裁ちでつくる大人のギャザースカートに向いている布は?

直線裁ちなので、布の質感がそのままスカートの落ち感になります。あまり張りのある生地や厚手の生地は向いていません。
薄手で柔らかい素材がおすすめです。天然素材ならダブルガーゼやローンなど。リネン100%もシャリシャリ感が新鮮です。
この場合も薄手のリネンで。コットンリネンも、混合率で質感が変わってきます。

nunocoto fabricのラインナップなら、大人の女性にもおすすめのニュアンス溢れるダブルガーゼが多数そろっています。ぜひお好きなものを見つけてくださいね。

▼今回使った布はこちら(クリックすると商品ページへ移ります)

nunocoto fabric:tree/イエロー

▽姉妹サイトのnunocoto fabricのコットンリネンのビエラ生地で作るのもオススメです▽
布・生地の通販サイト

直線裁ちでつくるこどものギャザースカートの作り方は?

せっかくならば、こどもサイズで作って親子おそろいコーディネートをしてみませんか♪
同じデザインのスカート、きっとすごく可愛いと思います!
同じ生地だったり色違い、もしくはまったく違った生地を使ったり。いろいろ遊んでみていただけたら嬉しいです♪
作り方はまったく同じなので、用尺と仕上がりサイズをこちらに紹介しています。

よかったら参考にしてみてくださいね!
直線裁ちでつくる子どものギャザースカートの作り方



◇おしらせ◇


布・生地の通販サイト:nunocoto fabric
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サンプル制作や発送、コンテンツ企画などを担当。小さいころから手作りが好きでした。編み物や縫い物、保存食づくりなど、マイペースに暮らしに手仕事を取り入れて楽しんでいます。

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