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FU-KO(美濃羽まゆみ)さんインタビュー:京都の町屋で服をつくる人、FU-KOさん。新刊本のウラ(?)ばなしをちょっと。



「お宅におじゃまさせていただけませんか。」

暮らしやハンドメイドにまつわる毎月のコラムも人気のFU-KOさんへインタビューをお願いする際に、まずお願いしたことがこれでした。
図々しいかなあ、と思いつつ、でもあのご自宅以外でFU-KOさんとお会いするイメージが沸かなくて。
「どうぞ~」の声に甘えて、よいしょ、と行ってきました。桜満開の京都へ。

ブログでもおなじみのゴンちゃん(娘さん)やまめぴーくん(息子さん)も加わって、にぎやかな時間になりました。

話したこと、盛りだくさん。
これから3回に分けて、インタビュー記事をアップしていきたいと思います。

京都に着きました。迷いました。

地図を見ながらでも迷ったわたしを、FU-KOさんとゴンちゃんとまめぴーくんの3人で探し回ってくださいました。(すみません)。実際はすごく近くにいたのに、路地を1本間違えるだけでなかなか出会えない…。そしてGoogleMapのうそつき。

― いやぁ。。いきなりお手数をおかけしまして。すみませんでした。
「いえ~、わかりにくいですよね~。町屋ってたいてい路地の奥に建てられてるから。あ、着きました。ここです」

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築90年の町屋がFU-KOさんのご自宅。
玄関には麻の暖簾が涼しげに揺れています。

おじゃまします。まずは…
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まめぴーくん、人生初の阿佐ヶ谷うさぎやのどらやきに舌鼓。「おーいち!」
やったー。お気に召していただけてうれしいです。

― さて、今回このタイミングで取材をお願いしたわけはいくつかありまして。
nunocotoでのコラムの連載があと数回で終了することと、京都の桜を一目見たかったことと、そしてこれが一番大きくて、FU-KOさんの2冊目の著書が発売間近だということ。今回は大人の服ということで、楽しみにしているファンの方、きっとたくさんいらっしゃることと思います。

「ありがとうございます。先日やっと校正を戻しました。ちょっと見ますか? 持ってきますね」

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(その間ゴンちゃんに、「そこちゃうよ~、こうやろ~? もー、かして!」とゲームについてレクチャーを受けました。ダメダメみたいです、わたし。一生懸命に話す姿がめちゃくちゃ可愛いんです)


新刊のはなし。真冬にノースリーブワンピースの思い出

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日本ヴォーグ社から4月20日に発売される新刊『毎日着たい、手づくり服』のゲラ(本になる前のチェック用のページ)をこっそり見せていただきました!

― 1冊目の『作ってあげたい、女の子のお洋服』はゴンちゃんが大活躍でしたが、今回はFU-KOさんご自身がモデルを務めているのですね。
「実は、最初お願いしたいなと思っていたモデルさんの身長が高くて、私の作った服着ると、つんつるてんになっちゃうみたいで。それで編集の方が、着てみませんかとご提案くださったんです。迷ったんやけど、私が作る服を作った本人が着る方が、説得力出るんかなと思ってお引き受けしました」

― なるほど。でも確かにその方が説得力ありますよね。着こなしのスタイリングも多くて嬉しいです!
「そうですかね~。ありがとうございます。そもそも(この本で)紹介しているアイテムは、毎日の日常の中で着て欲しいものばかりで。だからなるべく暮らしぶりを紹介しつつ、というのを意識しました」

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― あ、まめぴーくんもいる!(発見)
「はい(笑)。まめぴーもゴンも出てます。家族みんな出てるし、撮影もこの辺で。これなんかすぐそこの和菓子屋さんだし、こっちは近くの公園、これは個展をさせていただいたメリーゴーランドさん(※京都市内にあるギャラリー併設の絵本屋さん)なんやけど、これノースリーブでしょ? でも実は窓の外に雪積もってるんですよ。寒かった~」

― 真冬にリネンのノースリーブワンピース…。気合いですね。あ、子ども服も数点あるんですね。さりげなくおそろいだ~
「そうそう、前作の子ども服とおそろいにできるのが5型、新たに親子おそろいのパターンも5型。(この本だけ)買った方でも十分楽しめるようになってます。おそろいって言ってもばっちりおんなじ、っていうより、さりげなく形が一緒、ぐらいが好きなんです」

― 大人服は何パターンですか。
「21パターン紹介しています。トップスが8、ボトムスが7、ワンピースが6です」

― どれも布をたっぷり使う、日常使いのしやすいワードローブばかりですね。
「そうですね~。いつも私が着ている服のそのまんまなんやけど。今日着てるのが、このワイドプルオーバーで、スカートはこれ、この和菓子屋さんで撮ったギャザースカートです」

― 普段から着ていて、いい!と思ったからパターンにする、という感じですか。
「どうやってパターンを作るのか、ってたまに聞かれるんですけど、あくまで私の場合、既成の服で‘もうちょっとここがこうやったらいいのにな’って思うところがスタートですかね。…あっ!!」

ぐしゃー!
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まめぴーくんの奇襲を受けました。

「あれ、けーくんうんちした? 匂うよー(笑)」

「ないないないないないないないない」首振るまめぴーくん。

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テンションが上がってどんどんアクロバティックに。
「かめ!」だそうです。

「ほんとはブリッジしたいのに、できひんのよねー。これが」

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― あれ、これは何ですか。
「これね、私絶対入れたかったんですよ。この作り方のパターンが型紙のどこに位置するかを示した地図です」

― あー、なるほど! たしかにあれ判りづらいですよね。めまいしそうになる…
「ですよね! 私もあれが苦手で自分でパターンを作ろうと思ったわけで…。編集の方にぜひ入れてくださいとお願いしました。あとちょこっとレシピもいくつか。ブログで紹介した鍋つかみやあずま袋とかね。誌面の限りめいっぱい詰めました(笑)」

― 見どころたっぷりですね!早くも発売が楽しみです。

FU-KOさんの新刊『毎日着たい、手づくり服』は日本ヴォーグ社から4月20日に発売です!

次回はFU-KOさんの「毎日のものづくり・服づくり」についてお届けします。4月29日公開予定です!

※インタビューの内容は4月2日現在のものです


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その1:京都の町屋で服をつくる人、FU-KOさん。新刊本のウラ(?)ばなしをちょっと。

その2:ものづくりに思うこと。「欲を手放したらひょっこり夢が叶いました」

その3:愛おしい場所。愛おしい人たち。


FU-KOさんの人気の連載コラムも合わせてお読みになってみてくださいね。
[~京都、町屋だより春夏秋冬~]
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◇おしらせ◇


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nunocotoスタッフ。編集・コンテンツ系を主に担当。2人の男児の母。手づくりするのはだいたい真夜中。I-padを相棒に、昔のドラマや映画を観ながらチクチクするのが好きです。新聞配達のバイクの音で我に返ることもしばしば…。でも作っている間は不思議と眠くならないんですよね。

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