家の中をすっきりさせるのは誰のため?

こんにちは!
「IEbiyori別館~住まいと収納のちょっといいはなし~」へようこそ!

早いもので、半年間続けさせていただいたこのコラムも今回が最終回となります…。
最終回は『家の中をすっきりさせるのは誰のため?』をテーマに
お片づけについての私の、ちょっとわがままで自由な心構え、
想いなどを綴らせていただきます。よろしくお願いします!

私は元々、整理整頓好きということもあり、収納用品や家具のカタログを見たり
収納テクニック集などの雑誌も、よく読んできました。
その中で自分にあった収納法やインテリアの楽しみ方についてをあれこれ模索していくうちに、「家の中をすっきりさせるため」の我が家流のルールにたどり着きつつあります。

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【ルール1】 毎日使うものはオープン棚に見せる収納

バスタオルやハンドタオルなど、毎日取替えが必要なものは
自作オープン棚にそのまま置いています。
見えているからこそ、取り出しやすさ、仕舞いやすさは最強ですが、
何かと粗が見えてしまうのが弱点。
その弱点も、タオルを揃えたり色のテイストを統一させることで
すっきりとしたオープン収納を実現できています。

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キッチンの背面もオープン収納で、本当によく使うキッチン雑貨や器を置いています。
様々な種類の雑貨や器が並ぶので、雑貨は置くだけで絵になるもの、
器はアースカラーを選んで
色の種類は多くても落ち着いた印象になるようにしています。

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【ルール2】仕分けとラベリングは怠らない

我が家の納戸には、家族全員が共通で使うものが一同に揃っています。
だからこそ、モノの住所決めとなる仕分けは必須!
あまり細かく仕分けると、逆に仕分けすることにとらわれて
収納場所の見直しばかりになってしまうので、少し余裕を持たせた仕分けをするようにしています。
例えば、大きな収納ボックスの中は仕切りを使って細かく仕切るのではなく
小袋に分けて収納し、追加があれば小袋を増やし、逆に不要になれば
小袋ごとそこから出せばいいだけなので、仕分け変更が容易にできます。



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ラベリングの重要性は特に、長女が小学生になってから痛感しました。
小学生になると、とにかく文房具類の消費が早く、在庫の入れ替わりが激しくなります。
必要な文房具は、学校から配布される購買部価格表などを参考にすれば
小学生生活で必要なモノがあらかじめわかるので、それを元に仕分けしています。
今では子供が自ら必要なモノを取りに行き、少なくなっていればすぐに報告してくれるので
母自らいつも在庫を気にしなければいけない…という状況はなくなってきました。



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洗剤ボトルなどのラベリングは、
真っ白で無機質な詰め替えボトルをちょっとオシャレにするための
ほぼ自己満足に近いラベルではありますが、
色が氾濫しがちなランドリースペースのスッキリ化に欠かせないものとなっています。

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【ルール3】ディスプレイは掃除しやすく最小限に

ダイニングスペースの壁一面は、ディスプレイスペースと決めていて
自分で撮った写真をモノクロ印刷してフレームに入れ、その下にはアートシールを
貼って、お手軽壁面ディスプレイを楽しんでいます。
床や棚にモノを置かないディスプレイで、苦手な掃除から回避しようとしています(笑


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我が家の数少ないディスプレイスペースの一つに、テレビボードがあります。
ここにはクリスマス雑貨やハロウィン雑貨など、季節を感じる雑貨を飾る
唯一のスペースでもあります。
季節のディスプレイスペースはここだけと決めておくと、
苦手な掃除もそんなに億劫にならず、
飾ることは好きなんだけど掃除が苦手で…という私のような面倒くさがりやさんには
壁面ディスプレイと一点集中ディスプレイはおすすめ!です。


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これら3つの我が家流収納とインテリアを楽しむルールで目標としているのは
「わがままを取り入れつつ、家族の未来を楽にする」ということ。
3つのルールで、我が家に訪れたハッピーを紹介します。

【ルール1】毎日使うものはオープン棚に見せる収納
 →出し入れが楽なので、家族みんながハッピー
 →色の氾濫とバランスさえ気をつければ、日用品を置くだけで絵になるので
  飾るためだけの雑貨が不要になり、お財布にもやさしい

【ルール2】仕分けとラベリングは怠らない
 →あらかじめ仕分けて収納しておけば、モノの適量と在庫管理が楽になる
 →家族全員がモノの種類と在り処を把握できるので、主婦(主夫)の負担軽減
 →わかりやすくラベリングしておけば、子供たち自身で必要なものを捜すようになるので、頼り体質とサヨウナラ

【ルール3】ディスプレイは掃除しやすく最小限に
 →壁面を利用することで、床に物を置かず掃除しやすくなってストレスフリー
 →一点集中ディスプレイにすることで、掃除する箇所を最小限に

我が家流ルールにのっとって、片付けの仕組みを作り、インテリアを工夫してからは、
家族の誰か一人にだけ負担がのしかかり、一人であくせく動くということは格段に少なくなりました。
これらのルールは、一見、主婦(主夫)が楽したいがためのルールのように見えますが
決してそうではなく、家族みんなの未来を楽にするためのルールなのです。

家の中をすっきりさせるために、主婦(主夫)が一生懸命動くことは悪いことではないけど、それが子供たちの考える力、工夫する力、自分でなんとかしよう!という思いを阻む危険性もあります。
私が子供たちのためにできることは、なんでもしてあげることではなくて、
子供たちが自分自身の力でやりぬくよう、環境を整えることだと思っています。
今は専業主婦の私も、今後、社会人として働く可能性もありますが、その時、
家族のみんなが最低限の家のことをできなければ、
家の中はあっという間に乱れてしまうのは簡単に想像できます。
みんなにわかりやすい収納、捜さなくてもいい迷いの無い収納、
ストレスの無い気持ちのよいインテリアが実現できていれば、
もし今日私が倒れても、家の中は大きく乱れずにすむような気がしています。

家の中をすっきりさせるためのルールは、家族構成や暮らし方によって様々で、
どれが正解かは誰にもわかりません。
でも、共通して言えることは、どんなに一人で頑張っても、
それは家族の未来のハッピーにはつながらないということです。

…と、色々書いてきましたが、3人兄弟の末っ子で、何かと人に甘えて生きてきた自分自身が
生活を工夫する術を磨いてこれなかったということもあり、自分自身を反面教師として
導き出してきた答えでもあります。
「家の中をすっきりさせる」のは、気持ちよく過ごすためと、
探し物の少ない迷いの無い環境の中で過ごすため。
そして、それは家族全員がハッピーになるためでもあるのです。
主婦(主夫)が頑張らなくても、一人ひとりが自分でできるような環境こそが、
家族みんなの成長の助けになると信じて、私はこれからも
「家の中をすっきりさせるため」の環境作りを進めていきます。

このような独り言のようなコラムを読んでくださった方々、感想のコメント、激励のメッセージを
してくださった方々、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

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「家族が帰ってきたくなる家づくり」をモットーに、日々のあれこれ&収納をテーマにしたブログ「Iebiyori(イエビヨリ)(http://iebiyori.exblog.jp/)」が好評! 家の中をいじくりまわすことが大好きで、不便なところ、不都合なところを見つけては、日々カイゼンしています。 鹿児島県在住。夫と8歳、5歳、2歳の1女2男と5人暮らしの主婦。 初の著書『片づけ日和』(ワニブックス)が好評発売中。

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