第十一回:簡単リメイク、サスペンダーつきカットソーを手づくり

こんにちは、FU-KOこと美濃羽まゆみです。

風がさわやかな、過ごしやすい季節になりましたね。

お天気に恵まれたこのあいだの週末には、
家族でざりがに釣りに出かけました。

自宅から自転車を30分ほど走らせた、嵐山に程近い広沢池という場所。

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お昼前に到着すると、もうすでに沢山の子連れでにぎわっていました。
みんな手には先にスルメを巻きつけたタコ糸を持って。

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子どもたちが懸命にざりがにと格闘しているあいだ、
わたしは色とりどりの野の花を見つけてはパシャリ。
のどかやなあ。

結局ざりがには釣り上げられへんかったけど、
お天気と緑を満喫した休日でした。

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ゴンがどこにいるか、分かりますかー?

さてさて、前置きはこの辺にして、今回のnunoncotoさんコラム。

ここのところ数ヶ月、ハンドメイドから離れて、
お家のことや私自身のことなどを語ってきたので、
久しぶりにお題をハンドメイドのことに戻そうと思います(笑)

急に夏めいてきて、半袖を慌てて引っ張り出すと、
冬の間にびっくりするほど大きくなっていて、
去年のものがもうつんつるてん。

凝ったデザインのものを作ってあげたいけど、
時間が取れないし、あれこれ考えていると夏も盛りに差し掛かりそう。

そんなときに、既製品にちょっとひと手間かけて、
手づくりを楽しむのはどうでしょう。

今回作るのは、まるでサスペンダー付きのボトムスを履いているような、
トロンプ・ルイユ(騙し絵)ふうカットソー。

材料として用意するのはごくごく普通の、カットソー。

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私は家にあったはぎれで手作りしましたが、
無印やユニクロのシンプルなお値打ちカットソーがお勧めです。

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サスペンダーにするのは、2cm幅のテープ。
それから、お好きなボタン。

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まず、テープを縫い付ける位置に、チャコペンで印をつけます。

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肩の部分は大体肩の中央から襟側に1cmほど内側、
裾の部分は肩口の一番高くなっているところから直線でおろした箇所がおすすめ。
少し裾狭まりになる感じ。
ただまっすぐに取り付けるよりも、よりサスペンダーらしくなります。

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後ろはこんなふうにバッテンにするので、
クロスする部分がおよそ肩甲骨のあたりを通るようにするとバランスがいいです。

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10cmほど余裕をもってカットしたテープを、
両端5cmほど余らせて印に沿ってマチ針でとめます。

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裾の部分は4cmほど二つ折にして、ミシンでとめておきます。

あとはカットソーと縫い合わせていきます。

手縫いでも、ミシンでもかまいませんが、
ミシンの場合はできればニット用糸を使ってください。
もし普通糸の場合は糸が切れないように、ジグザグで縫ってくださいね。

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もし肩開きのあるカットソーの場合は、肩のところで一旦テープをカットして、
端はこんなふうに手縫いでまつってください。

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前裾にボタンを縫いとめて、出来上がり。
所要時間、約30分。

簡単!

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もう一枚は、nunocotoさんのファブリックを使ってリメイクしました。

こちらはテープではないので、前述のものより少し手間はかかります。

カットソーにしるしをつけて寸法を測るまではテープと一緒ですが、
その後ベルトのように仕立てる必要があります。

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ベルト寸法は付け位置の寸法から両端とも2cmほど延長し、
縫い代を周囲に1cmとり、布をカット。
端4cmの部分は見返しをつけます。

角は三角になるように縫いあわせます。

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余分な縫い代をカット。
鋭角になったところは、縫い目ぎりぎりまでカットします。

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編み棒などで角を出すか、目打ちなどを使ってきれいに形を整えます。
見返し以外の部分は仕上がり線に沿ってアイロンで癖付け。

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こんな感じに出来ました。

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あとはテープのタイプと一緒。
端を2cmほど余らせるようにして縫い付けます。

あっという間に2枚出来ました~!

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こんな感じでお出かけしようかな。
頭の中で妄想コーデが楽しい(笑)

早速保育園帰りの息子に試着してもらいましたー。
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おっ、良い感じやん。
(夕方なのでブレててすいません・・・)

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サスペンダーはカットソーに縫い付けてあるので、
ずれ落ちることもないし、遊んでいる途中で引っ掛けてしまう心配も無し。

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特に男の子はね・・・わんぱくなので(笑)

気が付けば毎日の服はほとんどが手づくり服。

でも、夏は沢山汗をかいて着替えも数を準備しなくてはいけないから、
わたしも子どもたちの普段着には市販のカットソーを買うこともあります。

でも、着る前にちょっとひと手間。
お気に入りのはぎれをパッチワークしてみたり・・・
小さなポケットを付けてあげたり。

たとえ安価でシンプルなカットソーでも、
手をかけることで驚くほど見違えます。

さらに時間が無いときには胸にワッペン、襟元に小さなリボン。
それだけでも、子どもは大喜びしてくれるもの。

リメイクした服に腕を通す子どもの笑顔をみていると、
もっと喜ばせてあげたいな。
今度は頑張って、手づくりの一枚に挑戦してみようかな。
そんな気分になってくるから不思議です。

まだ手づくり服を作ったことがない・・・という皆さんも、
手軽にリメイクから挑戦してみてくださいね。

「京都、町屋だより春夏秋冬」の一覧

第十二回:はじまりと、これから。子どもと、手作りから教わったこと
第十回:かごのある暮らし(アトリエ・子ども部屋・居間編)
第十回:かごのある暮らし(だいどこ編)
第九回:わたしの小さなくふう
第八回:毎日使う、たからもの
第七回:私の書庫から、日々を楽しむための本たち
第六回:子ども服と麻生地について
第五回:子どもと楽しむ、秋冬のしつらい
第四回:子どもと、育てていく。町家の子供部屋作り


◇おしらせ◇


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FU-KO basics.「思い出に残る服・思い出を作っていく服」をテーマに、シンプルな洋服を作っている。京都の築90年の町屋での、子育てや日々の暮らしをつづったブログも人気。ブログ http://fukohm.exblog.jp/ 著著に『作ってあげたい、女の子のお洋服』『毎日着たい、手づくり服』(日本ヴォーグ社)がある。

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