Vol.18

いつ買う?ベビーカーの選び方

ベビーグッズの必需品といえば、ベビーカー。ひと昔前は乳母車と呼ばれていましたが、最近ではバギーやストローラーともいいます。先日「13年ぶりにリニューアルされた山手線の新型車両にベビーカー・車椅子のスペースが増設された」という記事を目にしました。子育て中のママに嬉しいニュースですね。ベビーカーは、ママにとっていざというときに頼りたい相棒のようなもの。とびきりの相棒を探すために、ここではベビーカーの種類のほか、選び方や購入時期のヒントなどをご紹介します。

ベビーカーの種類

海外メーカーのものも含めるとベビーカーのブランドや種類は数えきれないほどあります。今回は、その中でもよく見かけるものを見た目で分類してみました。※メーカーの分類とは異なる場合がありますが、ご了承ください。

  • 4輪A型ベビーカー:車輪が4つあり、ほぼフラットになるまでリクライニングができるベビーカーです。まだ首のすわらない生後1ヶ月の赤ちゃんから使えるものもあり、これ1台で長く使えることがメリット。「両対面式」といって、フラットシートに寝ている小さいうちはママと向かい合わせに、腰がすわってからは進行方向を向くものが主流ですが、コンビの『F2plus』のように生後1ヶ月から「背面式」のものもあります。コンビの『メチャカル ハンディ』やアップリカの『ソラリア』をはじめ、さまざまな製品が出ているので、どんなときにどんな場所で使うのか具体的にイメージしていないと、選択肢が多すぎて決められないかもしれません。
  • 3輪タイプ:車輪が3つのタイプです。エアタイヤを使ったものが多く、小回りがきき、多少の段差はものともしない安定走行が人気のヒミツ。一見大型に見えますが、エアバギーなど国内メーカーのものは駅の改札口が通れるサイズになっているなど、日本での使い勝手を考えた仕様です。生後1ヶ月から使える製品もあるので長く使いたいママにも好評ですが、それなりに重量があるものが多いため、頻繁に電車やバスを使う場合は苦労することも…。エアバギーの『COCO』、クイニーの『ZAPP xtra』などがあります。
  • 4輪B型ベビーカー:車輪が4つあり、腰がすわった7ヶ月から使える「背面式」のベビーカー。A型に比べてリクライニング角度が浅く、フラットにはなりません。軽量がウリの製品が多く、A型よりもコンパクトでたたみやすい点が魅力です。フロントバーがあるものとないものがあるので、よく動く赤ちゃんはフロントバーがあるものを選んだ方が安心です。フラットシートなどの性能をカットしている分、お手頃価格なのも嬉しいポイント。行動範囲が広がり、電車やバスなどの公共の交通機関を使うようになった頃にA型から買い替えるケースも多いようです。アップリカの『マジカルエアー』やコンビの『F2』などがあります。
  • 簡易バギータイプ:リクライニングせずフロントバーもないので、赤ちゃんの体重が増えておすわりの安定感が増してくる1歳前後から活躍します。軽量でコンパクトにたためて価格も安いため、セカンドベビーカーとして車に載せておくママや、旅先やお出かけ先で赤ちゃんが寝てしまったとき用に常備するママが多数。超軽量のため、荷物をかけると転倒してしまうので、その点は注意が必要です。「ベビーザらス」や「西松屋」などのベビー用品店でも、リーズナブルな限定商品やオリジナル商品が出ています。
  • 多機能ベビーカー:マルチタイプとも呼ばれ、車のベビーシート(チャイルドシート)になったり、ロッキングチェアやベビーキャリーとして使えたりします。新生児から使えるものもあるので、出産後すぐに長距離移動の予定がある場合は必見です。

いつ選ぶ?何を基準に選ぶ?ベビーカー

  • 出産前:一刻も早くベビーを迎える準備をしたい気持ちはわかりますが、あまり急ぐのも考えもの。いざベビーカーを使おうとしたら購入した製品より良い製品が出ていた…となることも。ただし、車のチャイルドシートとして使える多機能ベビーカーを購入するならば、退院時にベビーシート(チャイルドシート)を使えるよう出産前に用意しておきたいものです。
  • 生後1ヶ月:少しずつお出かけできるようになるのが、1ヶ月検診を迎える頃。まだ体重が軽く首もすわっていないので抱っこひもで充分ですが、外出が多い場合やお兄ちゃんやお姉ちゃんと公園などによく出かける場合は、外出先で寝かせておけるA型があると便利です。徒歩での移動が多いなら安定性重視でA型のしっかりしたタイプを、電車やバスでのお出かけが多くなりそうならば、A型の中でも手軽にたためる軽量のものを選ぶと良いでしょう。B型を買う予定がある場合は、A型はレンタルするという方法もあります。
  • 生後3ヶ月:赤ちゃんの体重が増えて抱っこひもだけでは辛くなってきたら、A型や首すわり後から使える3輪タイプの購入を検討するのもひとつの手です。とはいえ、腰がすわるまであと3~4ヶ月待てば、軽量でリーズナブルなB型や簡易バギーなどの選択肢ができるので、この期間だけ使うためのベビーカーをレンタルしても良いでしょう。
  • 生後6ヶ月:B型に赤ちゃんを試乗させてみて選ぶなら、腰がすわるこの時期がおすすめ。本格的にB型を使えるのは7ヶ月頃からですが、赤ちゃんの反応を見ながらベビーカー選びができます。ちょうどお出かけしやすくなり行動範囲が広がる頃なので、これから先のお出かけスポットやよく利用する交通手段もふまえて選ぶことが大切です。

ベビーカーに乗るのが大好きな赤ちゃんもいれば、抱っこじゃないとダメという子も、歩くのが大好きな子もいます。どんなタイプのベビーカーが気に入るのかも、赤ちゃんによって千差万別。赤ちゃんが生まれてから、ママ友に使用感を聞くも良し、試乗しながら選ぶも良し。あまり焦らずに、ご自身と赤ちゃんにぴったりのベビーカーを探してくださいね。