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ふろしき王子の、目からウロコの風呂敷包みワークショップを体験!
こんにちは。スタッフ小宮です。
先日の、1mの布ってこんなにすごい!たった1枚の布で何ができるかやってみたよ。の記事に書きましたが、1mの布の魅力にハマりつつあるこのごろです。
そこで、1mといえば風呂敷! 風呂敷といえばふろしき王子!
というわけで、ふろしき王子のワークショップにおじゃましてきました。
伺ったのは、江戸美学研究会さん主宰の、「目からウロコのふろしき包み」という回です。
まずは本日の講師、ふろしき王子こと、横山功さん!
穏やかな笑みを湛えた、粋なお着物姿。とってもお似合いです。足元は一本下駄です。
「風呂敷は1,000年前にすでにあったと思いますか?」
「人間が初めて身に付けた衣装は、ひもなんですよ」
など、風呂敷をめぐるお話から始まり、さっそくやってみましょうか、ということに。
基本中の基本、真結び。風呂敷を使いこなすためには、まずこれをマスターします。
結び目が布に対して平行に真横になるのが真結びです。
無意識だと意外と縦になってしまうのですが…。
この真結びだと、ほどくのがとても簡単。ワン、ツーで、2秒でほどけました!
「布を日常的に使う(ときには衣類として)のは、世界中で見られるけれど、意外と、巻くだけというのが多いんです。結ぶという行為は日本の特徴的な文化だと思います。結ぶだけ、のシンプルさとそのバリエーションを楽しんでほしいな~と思っています」
参加者の皆さんで、身の回りのいろんなものを包んでみるという想定で、ああでもない、こうでもない、とあれこれチャレンジ!
nunocoto fabricで作った風呂敷を持参したので、まずは買い物袋を作ってみました。
ベーシックなエコバッグ。からの、もっと荷物が増えたときの斜め掛けバッグ。
「バッグだと容量も形も決まっているけど、布なら入れる中身や状況に合わせて自在に変えられますよね。これはただ対角線でそれぞれ結んだだけですが、頭を入れて肩のところで引っかけて、あとは布を広げてあげれば、重い荷物も負担が分散されてラクなんです。」
背負ってみると本当にラクでした。
荷物がコンパクトなときは、内側の結び目をタイト目にすれば良し。
ふろしき王子いわく、
〝風呂敷は大きめ1枚、小さめ1枚持っておくのがベスト。”
ハンドバッグタイプ時、荷物が多くなったら、こうやって取っ手に小さ目の風呂敷(バンダナサイズ)を付けてあげればショルダーバッグに早変わり!
持ち手が長くなるだけで、用途が変わるんですね~。
斜め掛けバッグにも。
シュシュがあれば、あっという間にリュックサックにもなります。
ただの布なのに、荷物はしっかり包んでくれています。
「浴衣を着たいけど、帯が無い…!」というときだって、
風呂敷一枚あれば、この通り。ふろしき王子が可愛らしい娘さんに見えてきました。
風呂敷すごい。風呂敷万能すぎる…。
…はっ。風呂敷の魅力に気を取られていて、我が子のことを忘れていました。
ひまだなー。ぐずっちゃおうかなー。
(ヤメテー)
そんなときでも、さささのさーと小風呂敷を結んで巾着袋を作れば、
ロープウェー!
この単純さがとても気に入ったようで、何度も何度もやっていました。
他にも布と紐が1本あるだけで、子ども用のおもちゃはいろいろ作ることができるそうです。
さて、まだまだ続きます。
「えーと、あとなんだったかな…。」
「そうそう、これはお伝えしておかなければなりません」
忍者になれる頭巾です。
シャッターチャンス!
(私も左端で忍者になっています…)
ちょっとユニークですが、これ仮装のためじゃないのです。
災害時などホコリや煙から守ってくれるマスク兼頭巾になるし、いざというときの防寒にも役立ちますよ。
実際、かなり暖かくて(暑くて)びっくりしました。ウールのマフラー並でした。
「小さ目の風呂敷一枚で、ペットボトルならこうして2本、まとめて包めます。持つときは中指と薬指でかるーく持つのがいいですね」
ペットボトルや水筒も、こうしてきちんと巻いて結んであげると素敵ですね~。
いつもぐるぐるって、巻くだけだったので反省。
それと、持つときの指。
「ひとさし指は本来、物を持ったりがんばったりしない指なんです、方向を指し示す指なので。ひとさし指で荷物をぎゅって持つと、肩が凝りやすいんです。だからひとさし指はぴーん、って伸ばしておきましょう。そうするとね、肩がだらんと自然に落ちて、力が入り過ぎません」
実はこれを聞いてから日々、実践していますが、重いスーパーのビニール袋もこうやって持つと確かに持ちやすいです。
中指・薬指・小指さんの3人で持ちます。
でもまだ慣れないので、気付くと無意味にひとさし指さんがピーン!って伸びてしまいます。。
まだまだ紹介しきれていませんが、2時間たっぷりと風呂敷の魅力に触れることができました。
「ふろしきはとても便利ですが、道具ではなくあくまで材料です。あらゆるシーンで姿を変えて、用が済んだらすぐに元の1枚の布に戻る。それが何よりの魅力です」
との言葉に深くうなずいてしまいました。
究極にシンプルなのに、多様な使い方のある風呂敷。
性別も年齢も関係なく、皆が取り入れることができるのも素敵ですよね。
最後に、ふろしき王子の決めポーズをいただきましたので、
おしまいの挨拶とさせてください。
あ、この人は…!
そうです、こちらのラストの忍者、実はふろしき王子でした。
しかもnunocoto fabricを身にまとってくださいました。
嬉しいです!ありがとうございました!
これからも便利でおしゃれな風呂敷を、もっと暮らしに取り入れていきたいと思います。
☆今回風呂敷に使用した布:nunocoto fabric:biscuit[ビスケット]ピンク
まる・さんかく・しかく…と、リズミカルに並ぶ焼き菓子をモチーフにしたテキスタイル。デザインはミナペルホネンのデザインを担当していた青山佳世さん。
薄手のオックス生地なので、適度な張りがあるのに軽くてしなやかです。
今回何種類か風呂敷を作ってみましたが、
ずばり、この生地がnunocoto fabricの中で最も風呂敷使いに適していました!
同じ質感だと、smallgarden(ホワイト)、smallgarden(グレー)、happa(イエロー)、happa(グレー)も。
おそろいのbiscuit(イエロー)もありますよ。
その他のオリジナルテキスタイル、nunocoto fabric一覧はこちら。全28種類!
*本日のワークショップ*
[講師] よこやまいさおさん
1979年9月9日浅草生まれ。「いちまいの風呂敷」のある暮らしを提案するふろしきライフデザイナー。学生時代から使い捨てのごみを減らすために風呂敷の実践と探求をはじめる。「ふろしき王子」の愛称でメディア紹介多数。各地で風呂敷講座を展開。
著書『毎日カワイイふろしき』(玄光社)ほか
http://members2.jcom.home.ne.jp/isamix/
[主催] 江戸美学研究会さん
江戸の美意識を、デザイン・ライフスタイルの側面から研究し、その文化継承と復興につなげるため日々活動中。オリジナルで企画販売をする手帳ダイアリー『江戸帖』は、毎年オンラインショップで大好評!
http://www.jlds.co.jp/ebiken/