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20154/1

メープルシロップがけくるみ入りマフィン

私は年に何回か、グループ展や公募展に参加して写真の展示を行っている。
先日、興味のある写真に関するイベントに参加した。
「親密」・「直感」・「ストリート」。
それぞれのテーマについて日本人と外国人の写真家が二人一組になり、
自身の写真について語るトークショーだ。
その中でのこと、「直感」について日本人の写真家がこうおっしゃていた。
「直感はどう切り取るか、本能はシャッターを切ることだ」。
そして、「直感は知識と経験で蓄積されていくものだ」と。

この言葉がなんだかとても心に引っかかり、ノートブックに急いで書きなぐった。
そしてその帰り道、本当にそういうものなのかしら?と興味を持った私は、
持っていたカメラで歩きながら写真を撮ってみた。
撮りたい気持ちと、どう撮ればいいのか。
おっしゃっていたことを自分の身体で追体験してみたかったのだろう。
何枚かシャッターを切った後、この感覚はどこかで体験したことがあることに気づいた。
一体何だったかしら?と記憶の片隅をほじくり回す。
すごく私に親しいもので、いつもそばにあるもの。
そうそう!この感覚は料理、そう手仕事で味わっているのだ。

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本能は、料理を作りたいこと。作って食べたいこと。
直感は、仕上げたい味にするためにはどうやって作ればいいかということ。

例えばある日、マフィンが食べたいと思い、作ることにする。
これは本能、食べたい気持ちと作りたい気持ちが一緒になり、行動に移る。
その間直感は何をしているかといえば、
どうやって食べたいマフィンを作ろうかと思考をめぐらせている。
何もいれない、果物を入れる、木の実を入れる、穀物を入れる、チョコレートを入れる。
木の実なら何をいれようか?アーモンド、くるみ、カシューナッツ、マカダミアナッツ……。1種類にするか、2種類にするか?
その木の実をどうやっていれようか。どのくらいの量をいれようか。
オーブンで下焼きするだけか、それともなにかを絡めるか。
なにかを絡めた場合、砂糖の分量はそのまま?それもとも増やす?
塩気はどのくらい?どの塩を使う?
どれくらいバターをふわりとさせるか?どのタイミングで小麦粉をいれるか?
そして何をもって生地を出来上がりとさせるか?

仕上がりの味、つまり食べたい味が決まったら、
今まで培ってきた知識と経験をフル回転させて、
それに最も適した材料を用意し、みあった手順で作っていく。
自身の直感だけを信じ、淡々と作業に没頭する。
他のことは何も見えないし、聞こえない。そして迷いは全くない。
目の前にあるものと対峙し、ただただ私の欲する味を作り上げていく。
その時間は言葉にできないくらい心地よく、静けさと幸せにみちあふれている。

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焼きあがったマフィンを食べる。
食べながら、ここはこうした方がもっと美味しくなるはず、
次はこう作ってみようと新しいアイデアがどんどん浮かんでくる。
忘れないうちにメモをとり、レシピを上書きしていく。
この作業はいくらやり続けても飽きることはなく、作れば作るほど私の身体に馴染んでいく。
知識と経験で蓄積された直感、それが私にとってのレシピなのかもしれない。

「つくることが生きること。」と誰かが言っていた。
私にとってそれは料理であり、手仕事なのだと思う。
それは私にとって最も大切な直感が研ぎ澄まされていく時間。
そしてこの直感が研ぎ澄まされ続ける限り、
私は一生料理を、手仕事を手放さないだろう。

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メープルシロップかけくるみ入りマフィンの作り方

【材料】
直径3cmのマフィン、6個分
無塩バター 75g
きび砂糖 90g
グラニュー糖 10g
卵 1個
薄力粉 100g
全粒粉 80g
ベーキングパウダー 小さじ2
粗塩 少々
牛乳 75g

くるみ(無塩) 50g
メープルシロップ 大さじ2
粗塩 少々

【下準備】
・バター、卵、牛乳は室温に戻しておきます。
・砂糖類(きび砂糖・グラニュー糖)と粉類(薄力粉・全粒粉・ベーキングパウダー)はそれぞれあらかじめ合わせておき、ふるっておきます。ふるいおわった粉類に粗塩を少々加えておきます。
岩塩は塩味が強く、海塩は塩味が甘いです。好きな方を使ってみましょう。
・マフィン型にオーブンペーパーを敷きます。正方形を4つに折って折り目をつけます。折り目から中心に向かって半分くらい切れ目を入れるとうまく型に収まります。

【作り方】
1. 鍋にメープルシロップと粗塩を入れ、火にかけます。端の方が泡立ってきたらくるみを入れ、15秒くらい絡ませてから火を止めます。火を止めた後もメープルシロップが白っぽくなるまで絡ませ続けます。オーブンシートにおいて冷まし、手で食べやすい大きさにほぐします。
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2.ボールに柔らかくなったバターを入れて泡立て器で軽くほぐします。
3.砂糖類を3回に分けてすり合わせます。1回分がきちんとすりあわさったら次の分を入れて、再びすりあわせます。
砂糖類が全部入ったら、バターが白くなるまでよく混ぜ合わせます。
4.別のボールでほぐした卵を3回に分けて3に入れてその都度混ぜます。3が卵の水分をきちんと吸い取ったら次の分量を入れます。
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5.卵を全部入れたら、ゴムベラに持ち替えて、ふるった粉の1/3を入れて混ぜます。
粉を少し残した状態で牛乳を1/2入れて混ぜます。牛乳が少し残っている状態で再び粉の1/3を入れて混ぜます。また粉を少し残した状態で牛乳を入れて混ぜ、牛乳が少し残っている状態で最後の粉の1/3を入れて全ての粉と牛乳がなくなるまで混ぜます。
1のくるみを入れて軽く混ぜます。
6.マフィン型に生地を入れます。できるだけ1回で型に生地が入れられるよう、あらかじめボールの中で6等分しておくと扱いやすいです。スプーンを使って一気に型の中に生地を入れます。
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7.180度に予熱したオーブンで約25分焼きます。10分程度経ったら前後を入れ替え焼きムラが出ないようにします。最後の5分間は上段を使って焼き色をつけます。25分経ったら取り出し、楊枝等を刺し生地がくっついてこなかったら焼き上がり、そのまま冷まして出来上がりです。
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吉澤美季

東京都在住。「幸せは日々の暮らしの中にこそある」だからこそ、ていねいに、愛おしみながら、慈しみながら。
そしてその傍らにあるてしごとを、大切に、楽しみながら、育みながら。http://yoshizawamiki.wordpress.com

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紅茶風味のりんごのジャム
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吉澤美季

東京都在住。 キャンプリーダーとしての長年の経験を生かし、自宅にて、親子向け・大人向けの料理教室を主宰。ひょんなところから知り合った写真の仲間と「寫眞譚」を結成して活動中。 手仕事をこよなく愛し、「幸せは日々の暮らしの中にこそある」がモットー。だからこそ、ていねいに、愛おしみながら、慈しみながら。 ブログ「きょうもていねいに。」http://yoshizawamiki.com/

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