
都会の夜と静かなビル[東京オペラシティ ICC オープン・スペース 2015 -高橋コレクション展 ミラー・ニューロン-]
6月は雨の季節。あじさいがブルーに花壇を彩り、雨の音を聞きながら、ぬれた道路が車のライトでキラキラと光るのをぼんやり眺めてみたり。悲しい思い出もなんだかノスタルジックに感じることができる時期ですね。
nunocoto読者のみなさまこんにちは。megumiです。
今回行ってきた場所は美術館ではないのです。その日は午後すぐにとても楽しい用事があって、その後、遅い時間まで開館しているアートギャラリーへ行ってきました。
初台駅の東京オペラシティへついたのは、午後17時。
広く、新宿とは思えないほど静かで、それはそれは大きな建物が、駅を飲み込みそうなくらい立派に佇んでいます。
シンメトリーの階段を照らす足元のライトが、訪れる人を見守ってくれています。
登り切ってから振り返ると、重厚感のある建物には誰もいません。
人混みが苦手なのでなんだか特別な場所を発見した気分。
中は落ち着いた雰囲気です。
エレベーターを登れば、第一目的地「ICC」へ。今回はここと、同じオペラシティ内にあるアートギャラリーへ行く予定です。
訪れて初めて知ったのですが、入館無料なのです。なんと…!
「オープン・スペース 2015」では先進的な技術をつかったメディア・アートを愉しむことができます。多くの展示は来館者が体感して成り立つものでした。
今回の展示でまだ完成されていない作品があります。
そこにはゆっくり動くボールペンを持った機械、ふたりの人の顔が映しだされたスクリーンにそれを見つめるカメラが展示しています。カメラでとらえた二人の顔の映像をボールペンを持った機械が描き続けるといった作品でした。
その絵が完成するまでに、1ヶ月かかるのか、半年かかるのか、1年かかるのか、わからないそうです。
カメラは休まず二人の顔を見て描きつづけます。もちろんその二人の顔を横切る私達も含めて。むむむ。完成が楽しみです。
オペラシティ内は本屋さんやカフェ、食事を楽しむところもたくさん揃っています。
エレベーターをひとつ降りたカフェでケーキを。
この日は女友達とアート巡り。心が動く瞬間、共有、おしゃべり、甘いもの。女性が好きなモノを詰め込んだ1日になりました。
さて本日の第二目的地、アートギャラリーへ向かいます。
ぐーんと続く白い道の突き当りが…
アートギャラリースペース。展示は「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」です。
それはもう、豪華な国内アーティストの作品が展示されています。現代アートに興味がない方でも、このアーティスト知ってる!と必ず思って頂けるのではないでしょうか。
絵画や写真、立体物などさまざまな作品の強い個性をぐるっと濃厚に吸収できる展覧会だと感じました。
面白いなぁと肌で感じるような感覚です。
今回はお土産屋さんには寄らず横を通る時にパリャリ。
高いビルと空を見上げるモニュメント。私もカメラを掲げて同じ格好を。
夕方来た時とは違う賑やかな明かりが集います。
帰りは歩いて新宿まで。友人と話しながら、目に入った素敵な瞬間をカメラで切りとっていきます。三脚を持ってこなかったことをすごく後悔。
絵になるスポットを教えてもらって、わぁ素敵!と思わず声があがりました。カメラをしていなかったらきっと出会えなかった感動。
アートギャラリー「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」は
2015年4月18日(土)―6月28日(日)まで、
ICC 「オープン・スペース 2015」は
2015年5月23日(土)─2016年3月6日(日)まで開催しています。
ICCは無料ですので、7月にまた絵の完成を確認しに行きたいと思います。
アートギャラリーは11:00から19:00まで金、土曜日は20:00まで開館しています。
少し早く帰れた日にゆっくりアートに触れるてみると、今日1日が素敵だったと感じられるかもしれません。
【今回訪れたところ】 ICC 「オープン・スペース 2015」