不思議な建物と物語のある絵画たち [国立新美術館 -ルーヴル美術館展-]
その日は、空を見上げると梅の花が2割程度咲いていました。
「梅は蕾をみるんだよ。」
これは誰かに教えてもらった言葉。
ファインダーを覗いて、パシャリ。うん。蕾っていいですね。
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nunocoto読者のみなさま、はじめまして!
megumiと申します。
デザイン事務所に勤めて数年。
仕事で触ったカメラがきっかけで写真を撮ることが好きになり、今では各県の素敵なところを全国周って写真に撮っています。
この度縁あって、こちらでコラムを書かせて頂くことになりました。
ギャラリーや美術館を巡りながら、素敵だなと感じた瞬間を切り取っています。
よろしければ読んでみてくださいね。そして是非、美術館に足を運んでみてください。
その日は、雨上がりの曇り空。
乾いた道路のわきに葉っぱが光を浴びてキラキラしていました。
梅の次に足が止まった瞬間。
向かうは2月21日~6月1日まで行われている、
「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄―」
を見るために東京六本木にある国立新美術館へ。
展覧会HP:http://www.ntv.co.jp/louvre2015/
入り口は三角形。
上を見上げれば円。
何度か来たことがあるのですが、相変わらず写真を撮りたくなるフォルムの建物。
旦那が「トイレに行ってくる。」と離れたので、その間に私は美術館探検。
エスカレーターを上って左から。カフェの形が素敵です。
右からもパシャリ。なんだか日本の建物じゃないみたい。
各階に休憩できるイスが置いてあります。美術館に休むところは必須ですね。
入り口すぐのお土産屋さん。外からの光が気持ちよさそう。
「国立新美術館」のロゴを使った可愛い雑貨たち。色合いがときめきます。
は!なにか忘れてる!と携帯を確認すると
「トイレ並んでた~」
「どこ?」
「入り口近くのイスに座ってる。」
「テステス」
と4つの通知。いつものことですが…すみません。笑
さぁ「ルーヴル美術館展」へ。
音声ガイドを聞きながら、絵画を見ていきます。内容は本当にすごいボリュームでした。
「風俗画」は、上手いとか綺麗だなだけではなくて、絵画の中にストーリーが盛り込まれていて、描かれているヒントから紐解いていく事で当時の思考や環境を想像できます。
美術館の展示はなんだかかたいイメージがあるけれど、絵画のストーリーを想像すると映画や本を読んでいる時と同じ感覚で、謎解きのように楽しめるのではと感じました。
展示スペースを抜けるとお土産スペースに直通します。絵葉書を一枚購入。
外はいつの間にかすっかり暗くなってしまいました。
鉄の冷たい雰囲気が近代的なイメージを醸し出します。
でも、人がいるところはとても暖かそう。
「限定!」の文字に目がない私は、ルーヴル展特別のチョコレートドリンクで少し休憩。帰宅電車分の糖分補給、大切ですよね。それにしてもあまーい。
ふーと息を吐いて、軽く感想を話して、さぁ私達も帰ろう。
夜だけに見せる表情もまた素敵。
知らない世界や知らない時代に触れることができる美術館。
そこには少しだけ現在の世界とは切り離された空間が広がっています。
さて次回はどこに行こうか、私も楽しみです。
【今回訪れたところ】国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER-TOKYO
【今回の展示】ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄