布地の向き、上下左右(タテヨコ)を知っておこう

平らな一枚の布にも、実はちゃんと向きがあるんです。タテヨコ上下、それぞれを知って、作るものにあわせて裁断してあげれば、よりきれいに仕上がり、心地よく使えます。

布地のタテヨコとバイアス(斜め)

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こちらの矢印を参考にしてみてください。

◎タテ:通常、布地はタテ糸とヨコ糸が交差していますから、タテ糸の方向がタテ地となります。製図や型紙に描かれている矢印(布目線)は、タテ地にひかれていることが多いですね。
タテ時は伸びにくい性質があるので、特に洋服等を作るときはタテ地に合わせて裁断しましょう。

◎ヨコ:生地のヨコ糸の方向がヨコ地です。タテ地よりも伸びやすい性質があります。

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ちょっとわかりずらいかもしれませんが(汗)、タテはほとんど伸びません。ヨコはびよーんと伸びてます。

◎バイアス:タテ地に対して斜め45度の角度(つまり斜め!)を正バイアスと呼びます。正バイアスは最も生地が伸びる方向なので、バイアステープとしても使えます。

当店のキットで見てみると…。スタイはタテ向きで使います。洋服ほどではないにしても、多少仕上がりがちがってきます。
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スタイだけでなく、ほとんどのキットをタテ向きで作っていただくのをおすすめします。

パイル生地のタテヨコ

次はパイル生地です。すべてのスタイキットの裏地は、国産のオーガニックコットンパイル生地をお付けしています。正直言って、かなり上質の生地です!

無地なのでなかなか見分けが付きにくいかもしれませんが、このパイル生地にもタテヨコがあるんです。
でも、見ただけではなかなかわかりにくいですよね?
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見分け方はやっぱり、、伸ばす!です。
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生地の端を両手で持ち、軽くひっぱります。この時、よく伸びるのがヨコ。あれっあまり伸びないかな、と思ったらそちらがタテです。

パイル地以外の生地もこの方法でだいたいタテヨコの向きがわかります。

パイル生地の上下

このパイル生地には、上下もあるんです。上下?そう、上下です。
上下を意識するとどんないいことがあるかというと、なでなでしたときに肌ざわりがとても良くなります!
さらに、スタイならば、下に合わせたお洋服との摩擦も少なくなり、付け心地も良くなりますよ。

上下を見分けるには、とにかく触ってなでてみてください。
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タテ方向に手をすべらせてみましょう。(ヨコではありません。タテ方向です)

さらっと手がすべるのなら、正解です。
生地を逆立てているように感じたらそれは上下が逆さまです。

表生地と裏生地(パイル)のタテヨコがそろっていれば、洗濯したときに型崩れしにくくなります。
仕上がりにも差が出るはずです。
また、ここで紹介した生地の向きは、ほとんどの生地に当てはまりますので、ぜひ、ちょっと気にしてみてくださいね。
手作りがもっと素敵なものになりますように!!

◎今回紹介した布:nunocoto fabric:smallgarden(スモールガーデン)/ホワイト



◇おしらせ◇


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お客様対応や発送、サンプル作りなどを担当。家でも仕事場でも、ミシンとお友だち。次は何をつくろうか。頭の中は布だらけ。可愛い布に囲まれて、にやにやしながら仕事してます。

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