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20154/6

親子でカメラにどうやって慣れるか?

みなさまこんにちは。
natsunanaのゆうこりんです。

前回は「おうちフォト」を是非撮ってみてはいかがですか、という話だったのですが、撮ってみてくださった方いらっしゃいます?
どうでした?
きっと「そんなこと言っても、集中してるところを狙ってもすぐにカメラに気付いて作業をやめてしまう」「ポーズをとってしまう」
「いやいや、逆に暴れて全然フレームに収まらないんだけど!!」
・・・そんな声が聞こえてきそうです。

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もちろん、カメラ目線でポーズ撮ってる写真が悪いと言ってるわけでは全くないですよ。
これはこれでいいと思います。でも、毎回同じような写真ばかりじゃつまらないですね。

今回は、「親子でカメラにどうやって慣れるか」をテーマに、引き続きおうちフォトについてお話できればなと思っています。

さて早速ですが問題です。
前回お話した「子どもが集中している所を撮る」には、カメラはいつ構えたらいいでしょうか。
一番集中してそうな時?
・・・と、思いがちですよね、残念、不正解。

正解は「おかあさんの手があいたとき」です。
なんのこっちゃ、ですね。でもこれすんごく大切。
どういうことかというと、「撮ろう」と思ったときに1・2枚だけ撮ってすぐにいい写真が撮れるとは思わないで、ということなんです。
写真の撮り方の本とかインターネットでいい写真を撮るコツを検索すると、おすすめカメラやレンズ、カメラそのものの設定、構図についても幅広く出てますね。
試しに「写真 表情 コツ」で検索すると、そういう難しいたくさん検索結果にひっかかると思います。
で、最後に「カメラを意識させない事」「カメラ目線にさせない事」と付け足しのように書いてある(笑)
でも、実はこの一行で書いてる「意識させない」の方法についてはなかなか書いてないんですね。
だから困っちゃう。
私も写真はじめたころはそうだったかなぁ。
でも途中で「カメラをできるだけ手元に!できるだけ触る!」大事なことってこれだけなのかなっていう事をなんとなく考えるようになったんです。

子どもが何かに集中してるとき、お母さんの手が5分だけあいたとしますね。
もしくは、「あ、今いい瞬間!」と気付いて家事の手を休めてカメラを持ったとします。
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そこでカメラを構えるのはいいのですが、大抵のカメラ慣れしていないお子さんは、構えた瞬間にこちらに気付き作業をやめてしまいますね。

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変顔しちゃう、って子も多いんじゃないでしょうか。

でも多分それってね、お母さんが「今撮るぞ」って気合を入れちゃうからお子さんも「あ、今撮られるな」って気合が入っちゃうからだと思うんです。

日常的に「カメラを構えてファインダーをのぞく(デジカメの場合はモニターを)だけ」の時間があってもいいかなぁって思うんですね。
ビデオ撮ってるわけでもなく、ただ「カメラを通して子どもを見る」これだけ。
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5分もカメラを通して見てたらお子さんだってそのうち「なーんだ」って、元やってた作業に戻らないですかね?
「もー、撮らないで!」って言われたら「撮ってないよー見てるだけーー^^」って返してみましょう。

あっ、5分間無言でカメラ構え続けて凝視するって意味じゃないですよ、ちょっと怖いですね(笑)
カメラを構えてお子さんを画面の中に確認したら、そのまま、ファインダーや画面は覗いてなくてもいいからいつもどおり、お子さんと会話してたらいいかなって。

5分の中で一瞬でもいいなと思う瞬間があればそのときシャッターを一枚でも二枚でも切ってみればいいかな、そんな感覚。
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お母さんも「今から写真を撮る」って構えない。
毎日ちょっとずつでいいからカメラ構える時間作ってたら、イヤでもお子さんもそのうち慣れてくるかなって思います。
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写真て、シャッター押すだけだから誰にも撮れるようでいて、実は自然な様子を撮るのってすごく慣れが必要なんですね。
まぁ、そういう私も、最近写真にハマりはじめた長女にカメラ向けられると、撮られ慣れしてない分すごく緊張してついかたまっちゃいますが(笑)
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最初からお子さんの目の前で構えるのはお互い緊張しちゃうと思うんで、まずは「ひき」の写真でもいいですね。
コツはあくまで普段どおりの会話しながら、テレビみながらでもシャッターに指だけかけておいて、
いい瞬間だな、と思った瞬間にシャッターを切る、これだけです。

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スポーツ好きなお子さんならスポーツ観戦、アニメ好きな小さなお子さんならテレビ見てる瞬間っていうのも撮りやすいかもしれませんね。
私がよく撮るのは二人であそんでるところ。
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これも、10分くらいカメラ構えっぱなしで、2人が神経衰弱してる時に撮ったうちの一枚です。

お子さんのすごくいい表情みつけて「ああ、今かわいい!!今写真撮りたい!!」って場面に出くわしたことってないですか?
そこから急いでカメラ出して構えても遅いんですよね。
私もそんな経験何度もあります。
「ああ、この目がレンズだったらいいのに!瞬きしたらシャッターが切れたらいいのに!」って何度思ったことか(笑)
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ファインダー通してお子さんを1日5分でも見る癖つけてたら,物理的に「いい瞬間に出会える」、つまり、いい瞬間を撮れるチャンスが増えますね。
いい写真て、難しい設定、構図、そんなのすべておいておいて後で考えるとして「その瞬間に出会えるか」まさに一期一会だと私は思ってます^^
あとピント!
難しいことは書きたくないですが、ピントだけは、ずれてると後でどうにもならないですからね。
撮る時に「ピントだけ!!」でいいから意識して、っていうのは私の多くの失敗談から学んだことです(笑)

そうやってお母さんがカメラを日常的に触ることに慣れてきた頃よりずーっと後で、お子さんもカメラ向けられることに少しずつ慣れてくるかな?
毎日のハミガキの習慣も、おうちに帰ってきて靴そろえようの習慣も、1日やそこらで身につくものじゃないですね、何度も何度も繰り返してるうちにの長期戦。
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カメラ慣れするのも同じですよーー^^
なので、たまーに1日30分カメラを構えてガッツリ撮る、というよりは、1日3分でいいから毎日「のぞいて見る」、是非どうですか?

我が家はこの手法でもう何年も日常的にカメラ構えてきたわけですがついに最近、娘がお友達に私のこと紹介するときに
「おかあさんは、カメラマンやねん」という、「肩書き」までつけられてしまいました(笑)
・・・カメラマンの仕事をしたことは一度もありません(笑)

最後に、これやってるとどの子にも必ず聞かれる質問。
「なんでそんなにカメラばっかり構えてるの?」

こたえ。「それは、あなたたちがかわいいからに決まってるじゃん!」
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ポーズ撮った瞬間、真剣な瞬間、楽しい瞬間、泣いてる瞬間、いろんな「今しかない大切な瞬間」を、切り取れるようになったら最高ですね。

それではまた次回。
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「natsunana流、楽しいこども写真の撮り方・撮られ方」の一覧

カメラを持ってお外に出よう!(子どもといっしょに遊ぼう編)
カメラを持ってお外に出よう!(子どもといっしょに笑おう編)
お母さんだから撮れる、楽しい「おうちフォト」のススメ


◇おしらせ◇


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飯田祐子 1979年生まれ。京都府在住。7歳と5歳、2人の女の子の母。次女が生まれたのをきっかけに一眼レフを購入、写真にハマる。 写真ブログというより写真漫画風ブログ「natsunana」の作者。日常生活を切り取った写真に、子どもの話し言葉をそのまま入れ込む独特の表現とユーモア溢れるセリフが大人気。 【natsunana】http://natsunana.exblog.jp また、姉妹の4歳・2歳の頃の日常を、同じく写真漫画風にまとめた、電子書籍「natsunana」も発売中!

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