おすすめの本-『PUNK』(沖潤子)

こんにちは!
nunocotoスタッフの小宮です。
今日は、最近出会って感動した本を紹介したいと思います。

発売直後から話題になっていたもので、初めて見たときは大判で256ページからなるずっしりとした重みに、まるで写真集かビジュアルブックみたい…!
と驚きました。

実はこれ、刺繍アーティストの沖潤子さんの初の作品集なのです。
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刺繍、という言葉から連想される、可愛らしさや繊細さ、それに、手しごとなどといったいわゆる温もり感のようなものを、軽く吹き飛ばしてしまう、そんな勢いに満ちた一冊です。

その名も『PUNK』。

沖さんが刺繍を始めたきっかけは、亡くなったお母さまの残した布にふとした気持ちで針と糸で何か表現してみようと思ったことだとか。

以来、アーツ&サイエンスやギャラリーfeve、ユトレヒト、COW BOOKSなどで個展を重ね、ファンを増やしてきました。

そして12年間の大集成ともいえるのがこの本です。

一つ一つの刺繍作品に添えられた115の短い文章も、とても読み応えのあるもの。

身近であるはずの‘刺繍’というものに、命を吹き込み、一人で歩いて行けるような強さを与えるような、そんな沖さんの刺繍はパワーに満ちあふれています。

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さらに、濃紺の函には金の箔がほどこされていたりと、装丁の美しさにもほれぼれ…。
1ページ1ページ丁寧に眺めていたくなります。

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言葉ではなく、感覚的にパワーを注入したいときに、ふと手に取りたくなる本です。


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『PUNK』(沖潤子著/文藝春秋)本体6,800円+税
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◇おしらせ◇


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nunocotoスタッフ。編集・コンテンツ系を主に担当。2人の男児の母。手づくりするのはだいたい真夜中。I-padを相棒に、昔のドラマや映画を観ながらチクチクするのが好きです。新聞配達のバイクの音で我に返ることもしばしば…。でも作っている間は不思議と眠くならないんですよね。

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