まつらないから簡単! 移動ポケットの作り方

最近小学生たちに人気の移動ポケット。
いまの小学生の子達ってティッシュとハンカチを必ず持っていくんですって。
ポケットのない洋服でも、ハンカチとティッシュ入れられる外付けポケットのことを移動ポケットを呼ぶんだそうです。
ほんと、優れた発明品ですよね。
女の子たちはおしゃれの一貫としてつけているようですし、
大人用の移動ポケットなんかもあったりするようです。
カバンにつけてバッグインバッグなんて!すごい発想!

さて、そんな移動ポケット。
作り方もまちまちですが、フタのついたポーチタイプのものはだいたい
「内布に返し口を設けてひっくり返し、まつって完成」ではありませんか??
私が購入した移動ポケットの型紙も仕様書にはそう綴ってありました。
しかし、私はそのまつり縫いっていう作業が大大大大嫌いです。
なかなかきれいに出来たことがありません。
仕様書に「まつり縫い」の文字がチラつけば
どうにかしてまつらずして縫えないものか・・・と頭を悩ませています(笑)
でもだからといって、返し口部分をびゃーっとミシンでただ縫ってしまうのは
どうも仕上がりが許せず、やりたくないんです。
私が理想とするのは、返し口が返し口だと気づかないやり方なのです。

そんな私が今回ご紹介するのは「まつらない移動ポケットの縫い方」です。
大抵の移動ポケットでしたら、この作り方で出来上がると思います。

それでは早速縫っていきましょう!

ogawa_5_01

私が今回作る移動ポケットはフタありでテッシュケースのないものです。

まずは表布と裏布を中表で縫い合わせるところまで下処理をします。
返し口はこのあと作るので、裏布も返し口は作らず縫い合わせます。

ogawa_5_02

返し口の部分をなるべく目立たない箇所に持っていくために
フタ部分を「裏布」に仮づけします。

ogawa_5_03 ogawa_5_04

表布と裏布を中表に縫い合わせるのですが、ここで画像の箇所に返し口を作ります。

ogawa_5_05

そして返し口から表に返します。
このときフタを先に出すと、あとが出しやすいです。

ogawa_5_06

表に返すと裏側に返し口が開いています。

ogawa_5_07

最後に1周コバステッチ
(布の端から1mm~3mmぐらい入ったところにかけるステッチのこと)
をかけて返し口を縫ってしまいます。
コバステッチは丈夫に仕上げるときにかけるステッチでもあるので
お子さんが使う小物にはかけておいた方が長持ちします。
ステッチはかけず、ほわほわなニュアンスがお好きな方は
返し口のある裏面だけかけて、表面はかけなくてもいいと思います。

ogawa_5_08 ogawa_5_09

縫い目をアイロンで整えて、クリップをつけたら・・・。

ogawa_5_010

ハイ、出来上がり。

ね?ね? まつらないでいけたでしょう??(笑)
この作り方のおかげで、移動ポケットもストレスなく作れるようになりました。
じゃなきゃ私なんて一生作ることはなかったでしょう・・・。

ogawa_5_011

脇にDカンをつけて紐も作ったらポシェットなんてアレンジもいかがですか??

⇒nunocotoの移動ポケット手作りキットはこちらから

「すぐに使える!ソーイングの小ワザと道具」の一覧

基礎のキソこそ大事!「まち針の打ち方」
ミシンと裁縫道具のまじめな話。
かわいい生地(布)の活用法、いろいろ!
ソーイングに欠かせない道具と、スムーズに縫うためのコツ(後編)
ソーイングに欠かせない道具と、スムーズに縫うためのコツ(前編)
仕上がりを決める裏方の主役!「アイロン」


◇おしらせ◇


布・生地の通販サイト:nunocoto fabric
◎商用利用可のデザイナーズファブリックが2,000種類以上!

SNSをフォローして最新情報を受け取ろう!

Line

アバター画像

1982年生まれ。東京都在住。4人+3匹家族。 「いま」を彩る洋服の制作・提案を生業としています。2015年から年に2回開催されるハンドメイドのワンデーショップイベント「magical party」を主催。ブログでは制作過程も公開![こぴよの手作りごと]  http://kopiyo.exblog.jp/

あわせて読みたい