201411/20

第五回:子どもと楽しむ、秋冬のしつらい

こんにちは、FU-KOこと美濃羽まゆみです。

11月も終わりに近づき、木々の葉も色づいてきましたね。
庭のつわぶきも花を開き、山茶花のつぼみもふくらみはじめました。

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人がどんなに慌しくしていても、季節は忘れることなく移ろっていきます。

忍び寄る寒さに、我が家もあわてて敷物を替え、夏の間風通しのために外していた障子をつけて、冬支度。

寒いのは苦手だけど、その分冬ならではの楽しみもありますね。

今日は我が家の、秋冬の季節のしつらいについて、すこしお話させてください。

小さなお子さんをお持ちの方ならきっとこの季節、こんな宝物が持ち帰られることでしょう。

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お散歩や、野山を歩いているとみつかるどんぐり、木の実、変わった形の枝など。

つやつやと、夏の日差しをあびて豊かに育ったふくよかな実り。

わたしも、足元に見つけると、持ち帰らずにはおられないのは、大人になった今も同じです。

小さいころ、ゴミ袋一杯に紅葉を持って帰り、「今日のお布団にする!」
そのころ見ていたハイジの影響でしょうね(笑)
案の定、きれい好きだった母に全部捨てられましたが・・・

その頃の苦い思い出が後をひいているのかは分かりませんが(笑)
これも子供との思い出として取っておきたくて、秋冬のインテリアとして楽しむことに。

一番簡単なのが、保存ビンを使ったしつらい。

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どんぐりなどは虫が住み着いていることがあるので、あらかじめ電子レンジで加熱しておきます。(ちょっと可哀想ですが・・・)

あとは気に入った瓶につめていくだけ。

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ビーチコーミングしたときの貝殻や小石も混ぜると、地層のように重なり合ってきれい。

毎日見る場所に置いておくと、目に入るたびに思い出がよみがえり、いいものです。

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ススキでできたほうきは、7歳になる娘が4歳ごろ、公園で一生懸命作っていたもの。ほわほわとした姿が愛らしくて、一緒に飾っています。

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これも娘が年長さんのとき遠足で作ってきたものだったかな。

「おだんご」らしい(笑)

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サンキライのひなびた実は、素朴な花瓶に挿しておくだけで絵になります。

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ストローオーナメントを飾ってツリーのようにした小枝は、家族で植物園に出かけたときのもの。
苦労して持ってかえってきたなあ。

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これも冬の植物園で。拾ったときの冷たい空気や、キラキラした霜の色まで思い出せます。

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図鑑でこれかな?って親子で額をくっつけあい名前を調べるのも、またたのしい。

いつも拾ってばかりでもないですよ~(笑)お気に入りの花屋さんでいただいてきた植物も。

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白い花のようなものは、なんきんはぜの実。
ぱっくり開いた大きな実のようなものは、ブッダナッツという植物だそう。

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見るたび、自然の造形にはかなわないなあ、と思うのです。

また、お祝いでいただいたブーケなど。

その中で、ドライフラワーになりそうなものを取っておき、飾って楽しんでいます。

一番手軽にできるのがあじさい。

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花瓶に挿しっぱなしでからからになるのを待ちます。

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時間が経って錆びたような色合いになるのもまたいいもの。

私の経験ではどうも、常緑樹(冬に葉っぱが落ちない樹)の大体の枝物は、ドライフラワーで楽しめるみたい。

ユーカリなんかはドライにすると香油成分が漂い、空気をさわやかにしてくれます。

花は、ツバキ類や菊、トルコ桔梗など、時間が経つとばらばらと散ってしまう花以外はドライにできます。お試しになってくださいね。

最後に番外編♪

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これも実のひとつ、落花生。

コーヒーのおつまみですが、WECKのデコシェイプ瓶に入れて置いておくと、まるでオブジェみたい?!

実用性も兼ねてます(笑)

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こんな我が家に住んでいる影響をうけてか、ゴンも遊びに出掛けては、何かしら持って帰ってくるので、
この季節、机の上は常に謎の実や石ころがいっぱいですが・・・(笑)

こうやって植物たちを楽しんでいる私たち家族にとっては、冬の野山や公園は、宝物でいっぱい。

寒い季節のお出かけも、ちょっと楽しみになります。

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「京都、町屋だより春夏秋冬」の一覧

第十二回:はじまりと、これから。子どもと、手作りから教わったこと
第十一回:簡単リメイク、サスペンダーつきカットソーを手づくり
第十回:かごのある暮らし(アトリエ・子ども部屋・居間編)
第十回:かごのある暮らし(だいどこ編)
第九回:わたしの小さなくふう
第八回:毎日使う、たからもの
第七回:私の書庫から、日々を楽しむための本たち
第六回:子ども服と麻生地について
第四回:子どもと、育てていく。町家の子供部屋作り


◇おしらせ◇


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FU-KO basics.「思い出に残る服・思い出を作っていく服」をテーマに、シンプルな洋服を作っている。京都の築90年の町屋での、子育てや日々の暮らしをつづったブログも人気。ブログ http://fukohm.exblog.jp/ 著著に『作ってあげたい、女の子のお洋服』『毎日着たい、手づくり服』(日本ヴォーグ社)がある。

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